※本記事は【帳票DX for Salesforce ユーザガイド(3)】帳票作成 の 1~4までの設定が完了している前提の内容です。
※出力形式「PDF」のレイアウトを作成します。
<PDF レイアウトの作成>
ヘッダー明細型の「見積書」を作成する方法を例に説明します。
完成イメージ)
1.帳票設定の画面で[レイアウト]ボタンをクリックします。
[レイアウト]ボタンをクリックすると画面が表示されます。
PDFレイアウト作成方法は三つあります。
- 白紙から作成
- ローカルのPDFファイルから作成※v1.90.0から使用可能
- マイテンプレート(XAバケット内の既存テンプレートを用いて作成)※v1.90.0から使用可能
この記事では「白紙から作成」した場合の手順をご説明します。
「ローカルのPDFファイルから作成」「マイテンプレート」からの作成方法は以下の記事をご確認ください。
【帳票DX for Salesforce】レイアウトを既存テンプレート・ローカルのPDFから作成する方法
XAデザイナーの画面に遷移します。
画面右側に設定レコードで定義した主オブジェクトと明細オブジェクトが表示されます。
2.TableRegion を設置します。
TableRegion は、明細のある帳票を作成する場合に使用します。
TableRegion のアイコンをクリックし、レイアウトの中でクリックします。
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Point
配置した直後はマウスカーソルが「+」の形になっていますが、キーボードのEscを押すか、画面上の「要素の選択/移動/変形」ツール(カーソルマーク)をクリックすることで元のカーソルに戻ります。
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表示された TableRegion のサイズを調整します。
detail が明細を表現する領域です。明細の数分、この領域が繰り返されます。
例)サイズ調整後
3.TableRegionで使用するバンドにチェックを付けます。
例)table header、column header、table footerにチェック
TableRegionを①ダブルクリックし、②[要素]タブに移動して、③使用するバンドをクリックします。
④ table header、column header、table footerにチェックを付けます。
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Point
各バンドの役割については、以下の記事をご覧ください。
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各サイズを調整します。
例)サイズ調整後
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Point
縦の罫線の設定
・追加
カーソルを最上部の横線付近にあて、表示された「+」をクリックします。
・削除
カーソルを内部の縦線付近にあて、表示されたゴミ箱のアイコンをクリックします。
・不可視
カーソルを内部の縦線付近にあて、表示された目のアイコンをクリックします。
バンド毎に縦線を不可視にできます。不可視の場合、レイアウト設定画面上では点線になります。
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4.各バンドに要素を配置します。
デザイナー上で配置できる部品のことを「要素」と呼びます。
要素は、Text、Shape、Line、Path、Image、TableRegion の6種類あります。
画面上部のツールバーから配置したい要素を選択し、レイアウト上をクリックすると、選択した要素を配置できます。
要素を配置した直後はマウスカーソルが「+」の形になっており、連続で要素を配置できる状態になっています。
元のマウスカーソルに戻すにはキーボードのEscを押すか、画面上の「要素の選択/移動/変形」ツール(カーソルマーク)をクリックしてください。
例)Text で文字列「見積書」を設置
レイアウト上に置いた Text をダブルクリックして、中身の文字列を編集します。
Text をクリックして[要素]タブを選択すると、Text のスタイル設定があります。
文字の大きさ等を変更することができます。
5.Salesforceから取得したデータを出力する要素(動的要素)を設置します。
[データセット]タブをクリックすると、設定レコードで定義した主オブジェクトと明細オブジェクトが表示されます。それぞれ (▶) ボタンをクリックすると各項目が表示されます。
項目をレイアウト上にドラッグ&ドロップすることで設置することができます。
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Point
各データセットの鉛筆マークをクリックすると、データセットの設定を編集することができます。
例では、商談のデータセットの設定を編集します。
■CSV
※[CSV]タブ内の内容は変更しないようご注意ください。
■出力項目
[+]ボタンをクリックすることで式を作成することができます。
例)Salesforceから取得した取引先名のデータに「御中」を文字列結合したい場合
項目や関数等はクリックすることで「式」の枠内に挿入されます。「式」枠内で直接文字列を入力することも可能です。
固定の文字列「御中」は半角のシングルクォーテーションで囲みます。例では、半角スペースと御中をシングルクォーテーションで囲んでいます。
式の設定が完了したら、チェックマークをクリックして保存します。
■出力詳細
出力フォーマット、ソート順、グループ順、出力条件を指定することができます。
例では、Salesforceの「金額」項目を出力する際のフォーマットを「¥#,##0」で指定しています。
データセットの設定が完了したら、[適用して閉じる]ボタンをクリックします。
[出力項目]タブで作成した式と設置済みの動的要素を入れ替えたい場合は、以下の手順です。
①入れ替えたい動的要素をクリックし、②[要素]タブに移動します。③[データ]タブを選択して、④「項目」の選択リストをクリックします。
⑤作成した式を選択します。
選択後、レイアウト上の表記も変わっていることを確認してください。
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すべて設置したレイアウトがこちらです。
6.TableRegion とデータセットを紐づけます。
①TableRegion をダブルクリックし、②[要素]タブに移動して、③「データセットとバンドグループの設定」をクリックします。
④データセット(主オブジェクトと明細オブジェクト)が表示されるので、明細オブジェクトを選択して、⑤[適用して閉じる]ボタンをクリックします。
7.レイアウトを保存します。
レイアウトの作成手順は以上です。
出力方法については、以下の記事をご覧ください。