本記事では帳票DX for Salesforceを使用した際の帳票出力方法について説明します。
以下よりご説明する出力手順はPDF・Excel・Word・PowerPoint全て共通です。
<本記事の目次>
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<帳票出力の種類>
帳票出力方法として、大きく分けると「ボタンからの出力」と「出力確認からの出力」の2つがあります。
「ボタンからの出力」ではボタンの種類があり、「アクション」と「リンク」が存在します。
■アクション
ボタンをワンクリックするだけで帳票をダウンロードしたりメモ&添付ファイルに保存することが可能です。
また、ドキュメント生成をリクエストするためのVisualforcePage内にJavaScriptを埋め込んでいるため、JavaScriptを任意にカスタマイズすることができます。
■リンク
ダウンロードとメモ&添付ファイル保存ボタンを1つにまとめることが可能です。
例えば、「ダウンロード」でお試し出力し、確認して問題がなければ「メモ&添付ファイル保存」を行いたい場合や、ダウンロードとメモ&添付ファイル保存を同時に行いたい場合に「リンク」ボタンが便利です。
<帳票出力手順>
1.ボタンから帳票出力(アクション)
1-1.「【帳票DX for Salesforce ユーザガイド(3)】帳票作成」で作成した帳票設定の画面で、[ボタン生成]ボタンをクリックします。
1-2.「ボタン生成」画面が表示されます。
1-3.「コンテンツリソース(ボタンの種類)」に「Visualforce(Salesforce アクション)」を選択します。
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Point1
ボタン設定で行うことができる設定について説明します。
■ボタンの種類
・アクションボタンを作成する場合は「Visualforce(Salesforce アクション)」
・リンクボタンを作成する場合は「URL(カスタムリンク)」
を選択します。
■ボタンを設置する場所
・詳細ページに設置する場合は「詳細ページボタン」
・リストページに設置する場合は「リストボタン」
を選択します。
■PDFファイルを結合
PDFを複数レコードまとめて出力する場合に、PDFファイルを統合して出力する事が出来ます。
PDFファイルを結合する場合は「リストボタン(PDF結合)」を選択します。
詳しくは以下記事をご覧ください。
【帳票DX for Salesforce】「PDFファイルを統合」で複数レコードを1PDFファイルに結合して出力する
■出力方法
・生成したドキュメントをダウンロードのみ行う場合は「ダウンロード」
・生成したドキュメントをメモ&添付ファイルに保存のみ行う場合は「メモ&添付ファイル保存」
・生成したドキュメントをメモ&添付ファイルに保存すると同時に、そのファイルをダウンロードする場合は「メモ&添付ファイル保存+ダウンロード」
を選択します。
※「メモ&添付ファイル保存」「メモ&添付ファイル保存+ダウンロード」は、帳票タイプ「一覧型」の場合は作成できません。
※「メモ&添付ファイル保存」についての詳細は、本記事下部の「メモ&添付ファイルに保存」箇所をご覧ください。
※v1.58.0以降の場合、「出力方法」によって、「添付ファイルの参照先 ID」「添付ファイルの所有者 ID」「ZIPファイル名」を設定することが可能です。
・「ダウンロード」を選択した場合、「ZIPファイル名」
・「メモ&添付ファイル保存」を選択した場合、「添付ファイルの参照先 ID」「添付ファイルの所有者 ID」
・「メモ&添付ファイル保存+ダウンロード」を選択した場合、「添付ファイルの参照先 ID」「添付ファイルの所有者 ID」「ZIPファイル名」
■活動履歴作成
活動履歴に登録するか、登録しないかを選択することが出来ます。
また、カスタム設定>「活動登録ON」での設定に準じて初期選択が変わります。
※帳票タイプ「一覧型」の場合は作成できません。
※カスタム設定>「活動登録ON」でも活動履歴への登録設定が可能ですが、ボタン設定「活動履歴作成」での選択が優先されます。
例)カスタム設定>「活動履歴ON」にチェックがある状態で、ボタン生成画面の「活動履歴」を「作成しない」にする
→活動履歴は作成されない。
カスタム設定>「活動期日設定」を有効にすることで、活動履歴を登録する際に「活動期日」に値が入るよう設定することができます。
Point2
ドキュメント出力またはD3Worker連携時に、エラー条件を指定し、条件にあてはまるレコードを出力対象外とする事が可能になりました。
※「帳票タイプ」>単票・ヘッダー明細型のみ使用可能
ボタン設定画面の「エラー条件」タブで条件を指定します。
詳しい手順は以下FAQをご覧ください。
【帳票DX for Salesforce】エラー条件について
Point3
特定の条件に該当する場合に使用する「設定」を指定することが可能になりました。
※「帳票タイプ」>単票・ヘッダー明細型のみ使用可能
ボタン設定画面の「パターン出力」タブで条件を指定します。
詳しい手順は以下FAQをご覧ください。
【帳票DX for Salesforce】条件によってレイアウトを切り替える方法
「出力パターン」>「設定の組み合わせ」で複数の「設定」を指定して、それぞれの「設定」で指定した複数のレイアウトを組み合わせて出力することも可能です。
詳しい手順は以下FAQをご覧ください。
【帳票DX for Salesforce】「出力パターン」で複数の設定を指定して、レイアウトを組み合わせて出力する方法
Point4
ドキュメント出力またはD3Worker連携後に、出力元レコードを指定した条件で更新する事が可能になりました。
※「帳票タイプ」>単票・ヘッダー明細型と「ボタン種類」>アクション選択時のみ使用可能
ボタン設定画面の「出力後更新処理」タブで条件を指定します。
詳しい手順は以下FAQをご覧ください。
【帳票DX for Salesforce】ボタン設定(出力後更新処理)の使用方法
Point5
ドキュメント出力またはD3Worker連携後に、リスト出力の場合「順序」タブから並び替え順を設定する事が可能になりました。
※「ボタン設定」>「リストボタン」の選択時のみ使用可能
ボタン設定画面の「順序」タブで条件を指定します。
詳しい手順は以下FAQをご覧ください。
【帳票DX for Salesforce】リスト出力の場合「順序」タブから並び替え順を指定する方法
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1-4.ボタンを生成します。
ボタン設定が完了したら[ボタン生成]ボタンをクリックします。
「ボタンの名前」は半角アンダースコアと半角英数字のみ使用可能です。
クリック後、以下のような画面が表示されます。
[ボタン配置設定画面へ移動]ボタンをクリックします。
1-5.オブジェクトマネージャ画面より、ボタン設置設定を行います。
■「ボタンを設置する場所」に詳細ページボタンを選択した場合
1.ページレイアウトの一覧画面に遷移するので、使用しているページレイアウトのリンクをクリックします。
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Point
使用しているページレイアウトは[ページレイアウトの割り当て]ボタンから確認することが可能です。
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2.「モバイルおよび Lightning のアクション」をクリックします。
3.作成したボタンを、一覧から「Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション」にドラッグ&ドロップで移動します。
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Point
「Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション」に「定義済みアクションを上書き」の表示がある場合は、「定義済みアクションを上書き」リンクをクリックしてください。
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4.「Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション」に作成したボタンが表示されます。
5.[保存]ボタンをクリックします。
6.作成したボタンを確認します。
[アプリケーションランチャー]アイコンをクリックします。
7.検索で「商談」と入力し、「商談」をクリックします。
8.出力する商談レコードのリンクをクリックします。
9.画面の右上、または[▼]ボタンをクリックすると、作成したボタンがアクションとして表示されます。
[PDF 見積書出力]をクリックします。
10.[ダウンロード]ウィンドウが表示され、出力が完了します。
※ダウンロード時の動作はブラウザや設定によって異なります。
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Point
実行時に以下のように「OAuth認証」画面が表示された場合、[許可]を行ってください。
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■「ボタンを設置する場所」にリストボタンを選択した場合
1.「リストビューボタンレイアウト」画面に遷移するので、「リストビュー」の[▼]>[編集]をクリックします。
2.「商談リストビュー」が表示されます。
「カスタムボタン」>「利用可能なボタン」から表示するボタン名を選択し、[▶]ボタンをクリックします。
3.「選択したボタン」に表示されていることを確認し、[保存]ボタンをクリックします。
4.作成したボタンを確認します。
[アプリケーションランチャー]アイコンから[商談]をクリックし、リストにボタンが表示されていることを確認してください。
出力の際は、リストに表示されているレコードそれぞれにチェックを入れ、出力ボタンをクリックします。
5.「ボタンの種類」が「Visualforce(Salesforce アクション)」の場合、確認ダイアログが表示されるので、[OK]をクリックします。
※v1.51.0以前の場合、この確認ダイアログは表示されません。
※v1.58.0以降にバージョンアップを行った場合、既存のボタンにはこの確認ダイアログは表示されません。
5.[ダウンロード]ウィンドウが表示され、出力が完了します。
※ダウンロード時の動作はブラウザや設定によって異なります。
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Point
実行時に以下のように「OAuth認証」画面が表示された場合、[許可]を行ってください。
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Point
■Visualforce ページへのアクセスを有効化
作成されたボタンには、対応する Visualforce ページが存在します。
ログインユーザがボタンから帳票出力を行うためには、この Visualforce ページへのアクセスを有効化する必要があります。
※赤枠内が Visualforce ページ名を表します。
設定の「ホーム」タブから「ユーザ」>「プロファイル」をクリックします。
ボタンから帳票出力をさせたいユーザのプロファイルをクリックします。
[有効なVisualforceページアクセス]をクリックします。
[編集]をクリックします。
作成したボタンに対応する Visualforce ページを、「利用可能な Visualforce ページ」から「有効化されたVisualforce ページ」に追加します。
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2.ボタンから帳票出力(リンク)
2-1.「【帳票DX for Salesforce ユーザガイド(3)】帳票作成」で作成した帳票設定の画面で、[ボタン生成]ボタンをクリックします。
2-2.「ボタン生成」画面が表示されます。
2-3.「コンテンツリソース(ボタンの種類)」に「URL(カスタムリンク)」を選択します。
2-4.ボタンを生成します。
ボタン設定が完了したら[ボタン生成]をクリックします。
「ボタンの名前」は半角アンダースコアと半角英数字のみ使用可能です。
クリック後、以下のような画面が表示されます。
[ボタン配置設定画面へ移動]ボタンをクリックします。
2-5.オブジェクトマネージャ画面より、ボタン設置設定を行います。
ボタン設置方法は「ボタンから出力(アクション)」時と同様になります。
■「ボタンを設置する場所」に詳細ページボタンを選択した場合
■「ボタンを設置する場所」にリストボタンを選択した場合
2-6.[ダウンロード]タブをクリックし、[出力]ボタンをクリックします。
※ダウンロード時の動作はブラウザや設定によって異なります。
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Point
実行時に以下のように「OAuth認証」画面が表示された場合、[許可]を行ってください。
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3.出力確認から出力
3-1.「【帳票DX for Salesforce ユーザガイド(3)】帳票作成」で作成した帳票設定の画面で、[出力確認]ボタンをクリックします。
3-2.作成した帳票の「出力対象レコード」画面が表示されます。
出力する主オブジェクトのレコードにチェックを付け、[出力確認]ボタンをクリックします。
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Point
検索条件に入力して検索すると、レコードを絞り込めます。
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3-3.作成した帳票の「出力設定」画面が表示されます。
[ダウンロード]タブをクリックし、[ダウンロード]ボタンをクリックします。
※ダウンロード時の動作はブラウザや設定によって異なります。
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Point
実行時に以下のように「OAuth認証」画面が表示された場合、[許可]を行ってください。
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4.メモ&添付ファイルに保存
※一覧型は使用できません。
4-1.「【帳票DX for Salesforce ユーザガイド(3)】帳票作成」の「2.基本設定 2-4」で出力方法を選択する際に、「メモ&添付ファイル保存」を選択します。
4-2.ボタンから出力する際はボタン押下後、[出力確認]から出力する際は[出力確認]ボタン押下後、メモ&添付ファイルに保存されます。
■ボタン(アクション)からメモ&添付ファイルに保存する場合
1.「ボタン設定」>「出力方法」で「メモ&添付ファイル保存」を選択し、[ボタン生成]ボタンを押下します。
2.ボタン設置方法は「ボタンから出力」時と同様になります。
■「ボタンを設置する場所」に詳細ページボタンを選択した場合
■「ボタンを設置する場所」にリストボタンを選択した場合
3.ボタン押下後、ウィンドウが表示され処理が成功したか結果が表示されます。
「成否」が「成功」ならば、メモ&添付ファイルへの保存が完了しています。
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Point
実行時に以下のように「OAuth認証」画面が表示された場合、[許可]を行ってください。
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Point
■結果画面について
項目名 | 表示内容 |
成否 |
メモ&添付ファイルへの保存が成功している場合 →成功 メモ&添付ファイルへの保存が失敗している場合 →失敗 |
処理対象 | 添付対象レコードが表示されます。 |
生成ドキュメント | 添付されたファイルの添付ファイルレコードが表示されます。 |
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■ボタン(リンク)からメモ&添付ファイルに保存する場合
1.「ボタンの種類」でリンクを選択し、ボタン設置場所を決めて[ボタン生成]ボタンを押下します。
2.ボタン設置方法は「ボタンから出力」時と同様になります。
■「ボタンを設置する場所」に詳細ページボタンを選択した場合
■「ボタンを設置する場所」にリストボタンを選択した場合
3.ボタン押下後、[メモ&添付ファイル保存]タブを選択し、[出力]ボタンをクリックします。
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Point
実行時に以下のように「OAuth認証」画面が表示された場合、[許可]を行ってください。
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4.「添付ファイルに保存しました。」と表示されたら保存が完了しています。
5.指定レコード画面に遷移し、「メモ&添付ファイル」に保存されていることを確認します。
■出力確認からメモ&添付ファイルに保存する場合
[出力確認]から出力する際は[出力確認]ボタン押下後、以下画面が表示されます。
[メモ&添付ファイル保存]タブを選択し、[メモ&添付ファイル保存]ボタンをクリックします。
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Point
実行時に以下のように「OAuth認証」画面が表示された場合、[許可]を行ってください。
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5.SalesforceFilesに保存
「メモ&添付ファイル保存」あるいは「メモ&添付ファイル保存+ダウンロード」選択時、メモ&添付ファイル保存と同時にSalesforceFilesにファイルが保存されます。
5-1.カスタム設定「document DX Static Setting」を編集します。
5-2.「SalesforceFilesに保存」にチェックをいれます。
5-3.出力後、「ファイル」オブジェクトを確認します。
アプリケーションランチャーより[ファイル]を選択します。
5-4.出力したファイルが保存されていることが確認できます。
様々な帳票の出力手順についての説明は以上となります。