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【TECH COLUMN】DMのQRコードからWebサイトへアクセスされたかどうかを確認したい(Salesforce)

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OPRO Support staff
  • 2024年10月08日 06:12
  • 更新

目次

  • 概要
  • 設定方法
    • D3Workerの設定
    • オプロへの情報提供
    • QRコードを用意する
  • 実際の動き

 

概要

連絡先の氏名・住所は分かるものの

  • メールアドレスを知らない
  • メールアドレスは知っているが、送れない
  • 受信拒否されており、メールを受け取ってもらえない

ために、顧客の反応が見えない…ということが稀にあるかと思います。

 

そんな場合でも、オプロが提供するWebアプリケーション「DMトレーサー」を使えば、その連絡先に送られたDMのQRコードから特定のWebサイトにアクセスがあったかを知ることが可能です。

 

Salesforceの取引先責任者レコードで顧客の連絡先を管理しているケースを例に挙げると、以下の流れで取引先責任者がQRコードを読み取ったか(特定のサイトを訪れたか)を把握します。

 

data_flow_whole_image.png

 

設定方法

D3Workerの設定

サービス・エンベロープ・ワークを作成します。

ここでは「取引先責任者レコードIDとQRコードが読み込まれた日時を受け取り、取引先責任者レコードを更新する」ようにそれぞれ設定します。

 

サービスの設定

  • ダミー文書サービスタイプ
    dummy_document_type.PNG
  • Salesforce Files [配送]サービスタイプ
    salesforce_delivery_type.PNG

の2つを使用します。

 

それぞれのサービスの設定方法については、以下のヘルプページをご覧ください。

  • 「ダミー文書」サービスの設定方法
  • 「Salesforce Files [配送]」サービスの設定方法

Salesforce Files [配送]サービスの「オブジェクト」部分の設定は以下のように入力します。
他の部分の設定は不要です。

service_settings.PNG

※API参照名の「QRCodeOpened__c」「QRDateTime__c」は、取引先責任者オブジェクトに

  • 取引先責任者がQRコードを読み取ったことを判別するフラグ項目(API参照名: QRCodeOpened__c)
  • 取引先責任者がQRコードを読み取った日時を格納する日付/時間項目(API参照名: QRDateTime__c)

の2つのカスタム項目を用意していることを前提としています。
これらは例ですので、実際に使用している項目のAPI参照名で置き換えてください。

 

エンベロープの設定

文書化サービスに「ダミー文書」サービスを

envelope_document.PNG

配送サービスに「Salesforce Files [配送]」を

envelope_delivery.PNG

指定します。

配送サービスの「オブジェクト」の部分では

  • 更新する取引先責任者レコードのIDにエンベロープパラメータ{ContactId}を
  • 取引先責任者がQRコードを読み取ったことを判別するフラグ項目にはtrueを
  • 取引先責任者がQRコードを読み取った日時を格納する日付/時間項目にはエンベロープパラメータ{QR_OpenDate}を

それぞれ指定しています。

 

ワークの設定

データソースの最後のフィールドは、必ず日付 or 時刻 or 日時値を受け取るためのフィールドにします。

work_datasource.PNG

文字コードは「UTF-8」を選択してください。

 

エンベロープを選択し、エンベロープパラメータにデータソースのフィールドを対応させます。
「ELSEとして使用する」をチェックします。

work_envelope.png

 

このワークで行われることはSalesforceのレコードを更新することだけであり、ファイルの配送は行われません。
よって文書とデータのマッピングの設定は不要です。

work_document_mapping.PNG

 

オプロへの情報提供

DMトレーサーからD3Workerのワークを呼び出すためには、事前にオプロへいくつかの情報を共有する必要があります。

具体的には、以下の情報が必要です。

  • D3Workerのテナント名
  • D3WorkerのUID・UPW
  • 作成したワーク名
    work_name.PNG
  • ①データソースのフィールド(最後のフィールドを除く)※1
  • ②データソースの最後のフィールド(日時値を受け取るためのフィールド)の種別※2
  • ③ワークの「データソース」内の「文字コード」の値
  • ④ワークの「データソース」内の「先頭行」の「データとして使用しない」がチェックされているかどうか
    work_datasource_detail.PNG

※1
D3Workerに渡すCSVの末尾には自動的に現在日付時刻が付加されますが、その項目は含まれません。
ワークの「データソース」の「フィールド」は、ここで指定した項目 + 末尾の日付項目 の並びになるように設定してください。

※2
D3Workerへ渡されるCSVの末尾には日付や時刻が付加されます。
ワークのデータソースの末尾のパラメータで値を受け取り、その日時値をSalesforce上へ反映することが可能です。

以下の中から日時値のタイプを1つ選びます。

  • "DATE" : yyyy-MM-dd の書式で現在日付を渡します。
    Salesforceの「日付」型項目を更新するために利用する想定。
  • "DATETIME" : yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ss.SSSZの書式で現在時刻を渡します。
    Salesforceの「日付/時間」型項目を更新するために利用する想定。
  • "TIME" : HH:mm:ssの書式で現在時刻を渡します。タイムゾーンは含みません。
    Salesforceの「時間」型項目を更新するために利用する想定。

 

QRコードを用意する

D3Workerの設定が完了し、オプロへの情報共有も済んだら、あとはDMトレーサーのルールに沿ったURLをQRコードにするだけです。

以下のURLに相当するQRコードを用意します。

https://d3w.ap.oproarts.com/d3w_tracker/action?key=[オプロから共有されるキーの値]&recordId=[更新したいSalesforceレコードのID]&url=[誘導したいページのURL]

このURLにアクセスすると、DMトレーサーは指定したWebサイトのURLをアクセス元に返し、同時にD3Workerのワークを呼び出します。

 

実際の動き

QRコードを読み取った取引先責任者からすると特定のWebサイトに案内されるだけですが、裏側ではSalesforceの取引先責任者レコードが更新されることで「DMを送られた取引先責任者は、QRコードを読み取った」ということが把握できます。

 

表側では

  1. ORコードを読み取る(DMトレーサーへリクエスト)

    read_qr_code.png

     
  2. Webサイトに案内される

    response_target_url.png

 

裏側では

  1. QRコードを読み取る(DMトレーサーへリクエスト)

    read_qr_code.png

     
  2. D3Workerが呼ばれ、Salesforceの取引先責任者レコードを更新する

    update_contact.png

 

という動きになります。

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