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概要
このシナリオでは、PowerPointテンプレートとViewFramerを組み合わせて、kintoneの複数レコードから一度にPowerPoint帳票を生成する方法を紹介します。
kintoneアプリの意見データを自動的に複数スライドへ出力し、施設の受付ボードへの掲示資料として活用できます。
シナリオ:kintoneのデータをPowerPoint帳票で一括出力する
目的
kintone「目安箱」アプリの意見と回答データを、PowerPoint形式で自動出力し、施設の受付ボードに掲示する資料として活用します。 スタッフの手動作業を削減しつつ、お客様への透明性を高めることができます。
前提条件
- kintoneの「目安箱」アプリが構築されていること
- アドイン「Document Designer for Office」がインストール済みであること
- OPROARTS Designerへのアクセス権があること
- ViewFramerの基本的な操作知識があること
実装手順
1. kintoneアプリの準備
kintone公式アプリテンプレートの「目安箱」を元に、以下の項目を追加します。
- フィールド追加:「回答」(複数行テキスト)
- フィールド追加:「公開」(チェックボックス。「公開可」にチェックを入れられるようにする)
これにより、スタッフが回答を入力し、公開可否を判断できるようになります。
2. PowerPointテンプレートの作成と設定
1. テンプレートファイルの準備
表紙スライドとQ&Aスライドの2枚構成でPowerPointテンプレートを作成します。
| スライド | 配置内容 |
|---|---|
| 1枚目(表紙) | タイトル、出力日 |
| 2枚目(Q&A) | タイトル、投稿内容、回答内容 |
2. アドインの導入
- PowerPointを開き、「挿入」タブから「アドインを入手」を選択します。
-
「OPRO」と検索し、「Document Designer for Office」を追加します。
- 「挿入」タブに表示されたアドインアイコンをクリックしてアドイン画面を開きます。
-
「OPROARTS」を選択します。
3. フィールドの設定
今回はレコード一覧画面でボタンをクリックして、そのkintoneアプリのレコードを明細として出力する「一覧型」帳票です。 そのため、「明細になる部分」のみを作成します。
アドイン画面の「フィールドの追加」欄に、以下を入力して追加します。 出力日、タイトル、投稿内容、回答内容
複数フィールドはカンマで区切ることで一括追加できます。
「出力日」は「日付」型に変更し、希望の出力形式を設定します。
4. テンプレートへのタグ埋め込み
1枚目スライド(表紙):
サブタイトル部分に「出力日」フィールドの鉛筆ボタンをクリックし、タグを埋め込みます。
2枚目スライド(Q&A):
「タイトル」「投稿内容」「回答内容」を出力する各テキストボックスに、対応する鉛筆ボタンをクリックしてタグを埋め込みます。
5. スライド自動複製の設定
2枚目スライド(Q&A)を複製対象として設定し、kintoneのレコード数に応じて自動的にスライドを増やします。
- 2枚目スライドをクリックして、パーツが選択されていない状態にします。
-
アドインの「テーブル」タブから「定義を追加」をクリックします。
-
追加された定義の鉛筆マークをクリックし、表示された
${{"repeatId":1}}タグを端に移動させます。
6. テンプレートのアップロード
- PowerPointファイルを保存します。
-
アドインの「アップロード」タブから「アップロードフォームを開く」をクリックします。
-
OPROARTS Designerが開くので、テンプレート名を入力して、PowerPointファイルを添付し「作成」をクリックします。
kintoneの「OPROARTS Connector」からスタートボタンをクリックしてデザイナーに移動し、「新規作成」>「PowerPoint」>「マッピング済みファイルアップロード」でも同じアップロードメニューを開くことができます。
7. テンプレートの配備
-
テンプレート生成後、「配備」ボタンをクリックします。
-
確認画面で再度「配備」をクリックして、テンプレートをOPROARTSサーバに配備します。
3. ViewFramerの設定
kintoneのどのアプリのどのフィールドをこのテンプレートに渡すかを設定します。 基本的な使い方は下記をご参照ください。
- 記事:【TECH COLUMN】ViewFramerの基本的な利用方法(kintone) ~kintoneの複数アプリを使って帳票出力~
- セミナー:https://event.opro.net/?f1=seminarWithHandsOn&r1=salesforce
1. ViewFramerへのログイン
以下のURLにアクセスし、CID、UID、UPWを入力しログインします。 https://vfui.ap.oproarts.com/view_framer_ui/
2. 認証設定
「認証設定」タブで以下を設定します。
- kintoneの認証情報を入力
- kintoneスペースを指定
- 「目安箱」アプリのAPIトークンを登録
3. ビューの作成
-
リレーション設定
- 主オブジェクト:「目安箱」に指定します。
- 関連オブジェクト:今回は使用しないため削除します。
-
出力項目設定
- 「タイトル」→「目安箱」の「タイトル」フィールドと紐づけ
- 「投稿内容」→「目安箱」の「内容」フィールドと紐づけ
- 「回答内容」→「目安箱」の「回答」フィールドと紐づけ
-
出力日の自動設定
- 出力項目名「出力日」を追加して、以下の関数を設定します。
- TODAY()
この関数により、帳票出力した日付が自動的に出力されます。
-
出力条件設定 以下の条件を追加して、対応済み且つ公開可のレコードのみを出力対象にします。
対応ステータス いずれかと等しい(IN) 固定値 '対応済'公開 いずれかと等しい(IN) 固定値 '公開可'
4. マッピングの作成
- 新規マッピングを作成し、タイプを「一覧型」に指定します。
-
作成したビューを選択して「取得」をクリックし、「次へ」で進みます。
- 「Documentizer」タブを開き、配備済みのPowerPointテンプレートを選択します。
-
「自動マッピング」をクリックして、テンプレートのフィールドとビューのフィールドを紐づけます。
- 「配備」をクリックして、ViewFramerの設定を完了します。
4. kintoneボタンの設置
1. ViewFramerプラグインの導入
「ViewFramerモジュールダウンロード」からプラグインを入手します。
2. アプリ設定でのボタン設置
- kintoneの「目安箱」アプリ設定を開き、「設定」タブの「プラグイン」を選択します。
- ViewFramerプラグインを追加します。
- プラグイン設定を開いて、「ViewFramer Connector for kintone」が選択されている状態で「追加」をクリックします。
- 作成したマッピングを選択します。
-
追加されたマッピングの「編集」をクリックして詳細設定を開き、出力形式を「PowerPoint[DDO]」に変更します。
- アプリ設定を更新します。
5. 動作確認
アプリ設定の更新後、レコード一覧画面にボタンが表示されます。
ボタンをクリックすると、条件に合致した複数レコードが1回の実行で複数スライドのPowerPoint帳票として出力されます。
活用例
PowerPointは表現の自由度が高いため、以下のような様々な用途に活用できます。
- 企画書:プロジェクト計画を視覚的に表現
- 週次報告書:定期的なレポートの自動生成と配布