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【TECH_COLUMN】PowerPoint帳票を作ろう(oproarts/kintone)

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OPRO Support staff
  • 2024年10月08日 06:27
  • 更新

本記事では、ドキュトーンかOPROARTS Connector for kintone のどちらかを使用して、PowerPoint帳票を出力する手順を記載しています。

 

この記事の例では、kintone公式アプリテンプレートの「落とし物・迷子管理アプリ」を元に、引き取り手が見つかっていない=「対応中」の落とし物を、1レコード = 1スライドに出力する、というPowerPoint帳票を作成します。

公式テンプレート「落とし物・迷子管理アプリ」をカスタマイズして、「名前」「拾得日時」「場所」というフィールドを追加しています。

 

雛形をPowerPiointで用意しました(本記事の最下部にも添付しています)。

印刷して掲示して落とし主を探すタイプで、本体の1スライドのみのレイアウトです。
このファイルをテンプレートとして設定していきたいと思います。

temp.png

 

-----------------------------------------------------------------

目次

1.アドイン設定

2.タグの設定

(1)非明細部のフィールド設定

(2)明細部のフィールド設定

3.kintone側の設定

(1)ダミーのヘッダーアプリの作成

(2)帳票出力ボタンの作成

-----------------------------------------------------------------

 

1.アドイン設定

アドイン「Document Designer for Office 」を入れます。

「挿入」タブの「アドインを入手」からアドインストアを開き、「OPRO」と検索すると出てきますので、追加します。

 

store.png

 

 

追加すると「挿入」タブにこのアドインのアイコンが表示されますので、クリックします。

アドインのスタート画面が開きますので、「OPROARTS」の方を選びます。

 

addin.png

 

2.タグの設定

(1)非明細部のフィールド設定

オプロのサービスを利用して帳票を作成したことがある方は既にご存知かもしれませんが、テンプレートでは、「明細になる部分」と「明細以外の部分」(ヘッダー)の設定を分けて設定します。

今回はkintoneの落とし物一覧アプリの1レコード = 1スライドにして、明細として出力するレイアウトで、ヘッダーに出力するデータがkintone側にはないのですが、OPROARTS Connector for kintone と ドキュトーン側の設定では「ヘッダー」が必須なため、ダミーでヘッダーの設定をします。

 

TD1の「フィールドを追加」に、「ダミー」と入力して+ボタンをクリックして、ダミーを追加します。

 

dummytd1.png

ダミーなので、このフィールドはPowerPointの見た目の中にタグを設置する必要はありません。

 

(2)明細部のフィールド設定

「明細になる部分」の設定を作成します。

「明細テキストデータセットを追加」をクリックして、もう一度「追加」をクリックします。

 

ntd2.png

 

TextDataset2が作成されました。

TextDataset2の「フィールドの追加」欄に、kintoneのアプリから出力したいフィールドコード(名前、拾得日時、場所、備考、写真)を入力して、「+」をクリックするとフィールドが作成されます。

※kintoneのフィールドコードと、ここで入力する名前が同じなら、後ほど自動で紐づけができます!

 

以下の画像のように、「、」(句点)やカンマ・タブ区切りで複数のフィールドを一括追加できます。

 

addappfield.png

 

 

全て文字列型のフィールドとして作成されますが、「拾得日時」は文字列ではなく「日付」に変更します。

「拾得日時」の部分をクリックして、出力書式をPowerPoint上で表示したい形式に変更します。

 

date.png

 

kintoneのデータを出力したい部分にカーソルを入れて、「名前」「拾得日時」「場所」「備考」の鉛筆マークボタンをクリックして、それぞれタグを入れます。

 

tagin.png

 

また、kintoneに添付している落とし物の写真を、PowerPointにも出力したいと思います。

PowerPoint側には、出力したい場所にダミーの画像を設置しておきます(水色の部分です)。

 

アドインで作成した「写真」フィールドのタイプを「文字列」から「画像」に変更します。

クリップマークをクリックして、タグをコピーします。

 

tagcopy.png

 

ダミー画像を右クリックして、「代替テキストの編集」を開きます。
代替テキストにコピーしたタグを貼り付けます。

rep.png

 

 

これでテンプレートの設定は完了です。

このPowerPointファイルを保存して、デザイナーにアップロードします。

アドインのアップロードタブを開いて、「アップロードフォームを開く」をクリックします。

 

upload.png

 

OPROARTS Designerにアクセスし、新規作成メニューが開きます。

テンプレート名を付けて先程保存したPowerPointファイルを添付し、「作成」をクリックします。

 

tempup.png

 

 

※普段通りkintoneの「OPROARTS Connector」からスタートボタンをクリックしてデザイナーに移動し、「新規作成」>「PowerPoint」>「マッピング済みファイルアップロード」でも同じアップロードメニューを開くことができます。

 

テンプレートが生成されたら「配備」をクリック→もう一度「配備」をクリックして、テンプレートをOPROARTSサーバに配備します。

 

odep1.png

 

odep2.png

 

この後は、kintoneに移動して、「OPROARTS Connector for kintone」か「ドキュトーン」で、kintoneのどのアプリのどのフィールドをこのテンプレートに渡すかを設定します。

ドキュトーンでもConnector でも、同じ手順で作成できます。

 

3.kintone側の設定

あとはテンプレートにkintoneのデータを紐づける設定を行います。

が、このテンプレートは「ヘッダー」と「明細」があり、「明細」には「落とし物・迷子管理アプリ」を紐づけるのですが、ヘッダー部分に紐づけるアプリがkintone側にありません。

ということで、ダミーのヘッダー用アプリを作成します。

(「一覧を帳票にしたい」「ドキュトーンは一覧型帳票を作成できますか?」 という記事でも紹介している方法です。)

 

(1)ダミーのヘッダーアプリの作成

①「落とし物・迷子管理アプリ」に計算型フィールドを追加します。

計算式の内容は以下と設定します。対応中のレコードは「1」、それ以外のレコードは「0」というデータが入るフィールドになります。

IF(状況 = "対応中",1,0)

 

この例では、名前を「親ID」にしました。

calcf.png

 

②アプリを新規作成します。例として、名前を「対応中の落とし物一覧」にしました。

③②のアプリに「レコード番号」と「関連レコード一覧」を追加します。

「関連レコード一覧」の設定は以下です。

 

---------------------------------

関連アプリ:

 落とし物・迷子管理アプリ

 

表示するレコードの条件:

 ②のアプリの「レコード番号」 = ①で作成した計算フィールド(親ID)

---------------------------------

 

「表示するフィールド」設定は、出力する帳票には影響しない設定です。分かりやすくなるものを設定します。

 

上記の設定で、「対応中の落とし物一覧」というダミーの親アプリに、「落とし物・迷子管理アプリ」の対応中のレコードを紐づけることができました。

このレコードのレコード番号が「1」なので、対応中のレコードだけが出ます。

 

dummyapp.png

 

(2)帳票出力ボタンの作成

作成したダミーアプリに出力ボタンを設置します。

帳票に使用するアプリのアプリIDを確認して控えておきます。以下の例だと、「対応中の落とし物一覧」アプリのIDは「9」です。

同じように、「落とし物・迷子管理アプリ」の方も確認して控えておきます。

dummyappid.png

 

では、作成していきましょう。

 

①「ドキュトーン」か「OPROARTS Connector for kintone」の「LAD」を開きます。

②「デザイナと同期」をクリックして、最新のテンプレート情報を取得します。

③「追加」をクリックして、「対応中の落とし物一覧」アプリのURLから確認したアプリID(上図の例では「9」)を入力します。

④「有効」にチェックを入れて、PowerPointテンプレートを選びます。

tempapp.png

 

⑤ページ(非明細部)の「マッピング」ボタンをクリックして、ダミーフィールドに適当なアプリフィールドを紐づけます。

(PowerPointのレイアウト上には表示されないので、どのフィールドでも問題ありません)

設定したら右上の「×」をクリックして閉じます。

 

headermap.png

 

⑥リピータブル(明細部)「マッピング」ボタンをクリックして、「関連レコードを使う」にチェックを入れて「設定」をクリックすると、関連レコード設定(③に入力したkintone以外のアプリを使用する設定)画面が開きます。

「落とし物・迷子管理アプリ」の方のアプリIDを入力して、以下の条件を設定します。

「対応中の落とし物一覧」の「レコードID」 = 「親ID」

 

tableset.png

式を設定したら右下の「閉じる」をクリックします。

 

⑦「自動マッピング」をクリックします。

PowerPointのアドインで設定したフィールド名と、「落とし物・迷子管理アプリ」のフィールド名が同じものが自動的に紐づきます。

右上の「×」で閉じます。

automapping.png

 

⑧一番下までスクロールして、「保存」をクリックします。

⑨ダミー用「対応中の落とし物一覧」アプリの「設定」 > 「設定」タブを開き、「プラグイン」を選びます。

左上の「プラグインの追加」から、ドキュトーン もしくは OPROARTS Connector for kintone のプラグインを選んで追加します。

⑩⑨で追加したプラグインの歯車マークをクリックし、設定画面を開きます。

ドキュトーン もしくは OPROARTS Connector for kintone アプリを選び、「追加」をクリックして、先ほど作成したPowerPointボタンを選びます。

詳細画面に設置する設定(デフォルト設定)にして、保存します。

⑪ダミー用「対応中の落とし物一覧」アプリの設定に戻り、「アプリを更新」をします。

 

ということで、設置できた出力ボタンをクリックして、PowerPointが出力できました。

download_pptx.png

 

1つの落とし物レコードが1スライドに割り当てられて、複数のスライドになりました。

(この記事の例ではハンカチの画像を出していますが、実際には落とし物管理アプリに添付している写真が入ると思ってください)

これを印刷して掲示すればOKですね。

 

今回は落とし物一覧という、画像が活用できる例でPowerPoint帳票を作成しました。

それ以外にも色々なドキュメントに利用できると思います。企画書・日時や週次の報告書など、ぜひご活用ください。

 

  • 【サンプルテンプレート】落とし物一覧.pptx
    50 KB Download
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