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概要
このシナリオでは、ViewFramerを使用して複数のアプリケーション間の関係性を管理しながら、統一された帳票を出力する方法を紹介します。
部門別の予実表を作成することで、複数のデータソースから情報を効率的に抽出し、一つの帳票にまとめる実装例を通じて、複雑なデータ結合の実現方法を理解できます。
シナリオ:複数アプリの関係性を活用した部門別予実表の自動生成
複数の部門が独立して予算管理と実績管理を行っている場合、各部門のデータを統合して予実表を作成することで、全社レベルの経営判断を効率化することができます。
このシナリオでは、部門マスタ、予算データ、実績データを別々のアプリで管理しながら、ViewFramerを通じて統一された帳票として出力します。
前提条件
- kintoneの複数アプリが構築されていること(部門マスタ、予算アプリ、実績アプリなど)
- oproarts Designerへのアクセス権があること
- ViewFramerへのアクセス権があること
- Office アドイン版の「OPRO ドキュメントデザイナー for Office」がインストールされていること
実装の流れ
このシナリオの実装は、以下の4つのステップで進めます。
- Excelレイアウトの作成とデータセットの定義
- ExcelレイアウトをDesignerにアップロード
- ViewFramerでアプリ間のデータマッピング
- kintoneへのボタン設置と動作確認
ステップ1:Excelレイアウトの作成とデータセットの定義
準備
まずExcelでレイアウトを作成します。
部門ごとの予実表となるため、部門名、予算額、実績額などの項目を配置してください。
アドインの追加
Excelを開いて、以下の手順でアドインを追加します。
- 「挿入」タブを開きます。
- 「アドインを入手」を選択します。
- 検索ボックスに「OPRO ドキュメントデザイナー for Office」と入力します。
- 検索結果から該当するアドインを選択し、追加してください。
項目のマッピング
アドインを使用して、Excel上の各セルにkintoneのフィールドをマッピングしていきます。
詳しくは「【TECH COLUMN】kintoneからExcel帳票(見積書)を出力する方法(Officeアドイン版)」をご参照ください。
ステップ2:ExcelレイアウトをDesignerにアップロード
マッピング完了後の操作
マッピングが完了したら、アドインツールからアップロードボタンを選択し、Designerにアップロードします。
Designerでの設定
アップロードボタンをクリックするとDesignerの画面が開きます。
以下の各項目を設定し、「作成」ボタンをクリックしてください。
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| 連携方法 | ViewFramer / D3Worker |
| テンプレート名 | 任意(わかりやすい名前を推奨) |
| Excelブック | 使用したレイアウトを選択 |
レイアウトの配備
ページが切り替わったら、配備ボタンをクリックしてレイアウトの配備を行います。
配備が完了したら、Designerの画面を閉じて問題ありません。
次のステップでテンプレートを指定するため、ここで設定したテンプレート名は記録しておいてください。
ステップ3:ViewFramerでアプリ間のデータマッピング
ビュー設定の作成
ViewFramerを開き、新規ビューを作成します。
-
「ビュー」タブで「新規」ボタンをクリックします。
-
ログイン認証情報を入力します。
-
kintone認証情報の入力
項目 説明 データソース 「kintone」を選択します。 ドメイン kintone環境のURLから抽出します(https://【ドメイン名】.cybozu~) ログイン名 kintoneのログイン名を入力します。 パスワード kintoneのパスワードを入力します。 スペース URLの「~space/【スペースID】/~」の値を入力します。 💡補足ゲストスペースを使用する場合は、「ゲストスペース」にチェックを入れてください。
-
リレーション設定でアプリ間を紐づける
複数アプリのデータを統合するため、アプリ間の関係性を定義します。
-
主オブジェクトの設定
- 中心となるアプリを選択します。このシナリオでは「部門マスタ」を設定します。
-
わかりやすい別名を設定します(例:「bumon」)。
⚠️注意別名は英数字のみとなります。
-
関連オブジェクトの設定
- リレーションを設定する各アプリについて、アプリ名と別名を設定します。
- 関連オブジェクトと主オブジェクト間で共通となる項目を指定します。
これにより、アプリ間のデータ結合が可能になります。
出力項目設定
「出力項目設定」タブに移り、実際に帳票に含める項目を定義します。
- リレーション設定で使用するアプリから、出力したい項目を追加します。
- 項目名には分かりやすい名前を付けてください。
出力条件設定
「出力条件設定」タブでレコード抽出条件を設定し、出力するデータの範囲を絞り込みます。
詳しくは「【TECH COLUMN】ViewFramerの基本的な利用方法(kintone) ~kintoneの複数アプリを使って帳票出力~」をご参照ください。
マッピングの作成
データマッピングを作成して、ビューと帳票テンプレートを結合します。
-
マッピング情報の設定
-
マッピングメニューから「新規」をクリックします。
- マッピング名と使用するビューを設定します。
- タイプは「一覧型」を選択します。
-
「ビューの編集を許可する」にチェックを入れることで、ビューの編集が可能になります。
💡補足ビューの編集を許可することで、運用時の柔軟性が向上します。
-
-
ビュー項目の確認と取得
- ビューを選択し、「取得」ボタンをクリックします。
- ビューで設定した項目が表示されます。
-
問題なければ「次へ」をクリックします。
-
テンプレートの指定と項目の紐づけ
-
「Documentizer」タブで、ステップ2で作成したテンプレートを選択します。
- Excelレイアウトで作成したフィールド名と、ビューの出力項目名を紐づけます。
-
すべての紐づけが完了したら「配備」をクリックします。
-
ViewFramerでの認証設定定義
最後に、ViewFramerでkintoneアプリの認証設定を定義します。
詳細については「【TECH COLUMN】ViewFramerの基本的な利用方法(kintone) ~kintoneの複数アプリを使って帳票出力~」の「ViewFramerにて認証設定を定義」をご参照ください。
ステップ4:kintoneへのボタン設置と動作確認
プラグイン設定へのアクセス
帳票出力ボタンをkintoneアプリに設置します。
-
対象アプリの設定画面を開きます。
-
「設定」→「プラグイン」を選択します。
-
ViewFramerのプラグインから設定を選択します。
ViewFramer Connectorの設定
- プラグイン一覧から「ViewFramer Connector for kintone」を選択します。
- ViewFramerで作成したマッピングを選択します。
-
「編集」をクリックしてボタン設置設定を進めます。
ボタン設定の詳細
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| ボタン名 | ボタンの名前を設定します。 |
| 開発中 | すべてのユーザーにボタンを表示するかどうかを設定します。 |
| 出力設定 | 出力形式を設定します。 |
出力設定で「操作指示」の出力形式として「Excel」と「Excel[DDO]」の2種類がありますが、 今回のようにOfficeアドイン版で作成している場合は、必ず「Excel[DDO]」を選択してください。
設定の保存と反映
- すべての設定が完了したら「保存」をクリックします。
-
「アプリを更新」ボタンをクリックして、設定を反映させます。
完成イメージと活用効果
運用効果
これで設定が完了しました。
リストビューにボタンが表示されるようになります。
ボタンをクリックすることで、以下の処理が自動的に実行されます。
- 複数のアプリからデータが自動抽出されます。
- Excelの計算機能がそのまま使用できるため、レイアウト内の数式が自動計算されます。
- 部門ごとの統合された予実表が生成されます。
拡張可能性
このシナリオではExcelを使用してレイアウトを作成しましたが、Wordにも対応しています。
使い慣れたツールを選択することで、複数アプリのデータを効率的に活用した帳票出力が可能になります。