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【TECH COLUMN】OPROARTS Driveでパスワード付きの配信を行う

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OPRO Support staff
  • 2024年10月08日 06:11
  • 更新

本記事では、OPROARTSで生成した文書をOPROARTS Driveに保存し、特定のメールアドレスに向けてパスワード付きで配信する方法をご紹介します。

 

事前準備

使用するSalesforceのオブジェクト

取引先責任者オブジェクトを使用します。

contact_record.png

 

帳票テンプレート

以下のような契約書のレイアウトを使用します。
見た目はお好みのものを使用してください。

 contract_design.PNG

 

テンプレートに渡すCSVデータのフィールドは次のように定義します。

csv_field.PNG

 

OPROARTS Driveの情報

OPROARTS DriveのユーザーIDとAPIトークンを後の設定で使用します。
手元に情報を控えておいてください。

 

D3Workerの設定

D3Workerでは、OPROARTSでの文書作成とOPROARTS Driveへの文書の保存・配信の設定をします。

サービスの設定

「OPROARTS」サービスと「OPROARTS Drive [配送]」サービスを使用します。

それぞれの設定方法は以下をご参照ください。

  • 「OPROARTS」の設定方法
  • 「OPROARTS Drive [配送]」の設定方法

 

エンベロープの設定

文書化サービスに「OPROARTS」を使用したサービスを、配送サービスに「OPROARTS Drive [配送]」を使用したサービスを選択します。

文書化サービス

envelope_document.png

配送サービス

envelope_delivery.png

 

ワークの設定

ワークの名称とメモを入力したら、「データソース」タブでデータソースの項目を決定します。

 work_datasource.PNG

 

次に、「エンベロープ」タブに移動して作成したエンベロープを選択します。

エンベロープフィールドに「氏名」を、アクティブ化するフィールドに「エンベロープフィールド」を選択し、「ELSEとして使用する」にチェックを入れます。

エンベロープの配送サービス設定で配信通知先メールアドレスにエンベロープパラメータを使用したので、エンベロープパラメータの値については{通知メール宛先}にデータソースのフィールド[メールアドレス]を指定しています。

work_envelope.png 

最後に、データソースで定義したフィールドと帳票テンプレートのCSVフィールドを対応させます。
「文書とデータのマッピング」タブに移動して、文書名(生成される文書のファイル名)と使用する帳票テンプレート名を入力します。
※入力の際には、「live_」を先頭につけて入力します。

work_mapping_upperhalf.PNG

実際のテンプレート名が「contract_pdf」の場合、入力する文字列は「live_contract_pdf」になります。

 

「データセットを追加」ボタンをクリックし、表示された「データセット1」に帳票テンプレートのCSVフィールドと同じ順番でデータソースで定義したフィールド or 固定値を設定します。

work_mapping.PNG 

ViewFramerの設定

ViewFramerでは、SalesforceのデータをD3Workerへと連携するための設定をします。
ここでは概要のみ説明するので、ViewFramerとD3Workerを連携する方法の詳細はこちらの記事をご覧ください。

!注意!

同じウェブブラウザーで複数のビューやマッピングを参照・編集すると上書きされてしまいます。
必ず1つのタブで操作してください。
既存のビューを参考にしたい場合は、別のブラウザーで参考にしたいビューを開くようお願いいたします。ただし、同時編集はできませんので参照のみにしてください。
また、別のブラウザーにした場合も複数のビューを開くことは避けてください。

 

ビューの作成

取引先責任者オブジェクトを起点に、以下の項目を取得するビューを作成します。

  • 氏名(取引先責任者オブジェクト)
  • 取引先名(取引先オブジェクト)
  • 住所(取引先オブジェクト)
  • 契約日(ViewFramerのシステム関数を使用)
  • メールアドレス(取引先責任者オブジェクト)

view_output.PNG

 

ボタンを押下した詳細画面のレコードデータのみを取得するために、以下の条件を指定します。

view_condition.PNG

 

マッピングの作成

作成したビューとD3Workerのワークを結びつけます。

mapping_basic.PNG

使用する帳票テンプレートは明細部分を持たないため、帳票タイプに「単票型」を選択します。

 

「D3Worker」タブをクリックし、「URL」に以下のURLを入力したら、作成したワークを選択します。

https://d3w.ap.oproarts.com/d3w/api/{お客様用テナント}/

「自動マッピング」をクリックしてワークのデータソースにビューの項目を対応させたら、「配備」をクリックしてマッピングを使用可能な状態にします。

mapping_work.PNG

※「自動マッピング」をするためにはビューの出力項目名とワークのデータソースフィールド名を同じにする必要があります。

 

Salesforceに配信用のボタンを設置する

SalesforceからViewFramerを呼び出すためのボタンをレコードの詳細画面に設置するための設定をします。

こちらの記事にてViewFramerを呼び出すVisualforceページコードとアクションボタンの作成方法が説明されています。ご参考の上ボタンを作成してください。

※今回はViewFramerからD3Workerを呼び出すので、ViewFramerのマッピングから取得する「APIサンプル」はサービスを「D3Worker」に変更の上「Visualforceページ」ボタンをクリックしてください。

mceclip0.png

 

作成したボタンをクリックすると…

output_button.png

 

生成されたPDFの配信を通知するメールが送信されます。

broadcast_email.png

 

パスワード通知メールに記載されたパスワードを入力することで、PDFを閲覧できます。
※こちらの画面は配送サービスの設定画面でパスワードを設定した場合のみ表示されます。

enter_password.PNG

broadcast_email_password.png

 

配信画面が表示されました。

broadcast_screen.png

 

おわりに

OPROARTS Driveの配信機能が利用できるようになりました。

これまでは配信のために、文書を保存したあと文書の保存先URLを取得し、再度配信用の別のワークを実行して…といった手間がかかりましたが、ファイル配信機能を呼び出せるようになったことでOPROARTSで作成した文書の配信が一層簡単になりました。

本記事がOPROARTSを用いて文書の配信を自動化する際の参考になれば幸いです。

 

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