サインイン
Language
日本語 English

このセクションの記事

  • D3Workerのサービス設定(Box [配送] v2 - ワーク実行)
  • D3Workerのサービス設定(Box [配送] v2)
  • D3Worker メール送信サービス Microsoft365とのSMTP連携方法(Kintone)
  • 【TECH COLUMN】kintoneのデータからPDFを生成し、OPROARTS Driveに格納してウェブ配信する
  • 【TECH COLUMN】D3Workerの「BizFAX」機能でFAX送信してみよう (kintone版)
  • 【TECH COLUMN】kintoneのデータから生成したPDFをGMOサインに送信する
  • 【TECH COLUMN】kintoneからD3Workerを経由してBoxにファイルを保存する
  • 【TECH COLUMN】請求書配信ソリューション(OPROARTS Drive連携)kintone版
  • 【TECH COLUMN】kintoneのデータから生成したPDFをクラウドサインに送信する
  • 【TECH COLUMN】D3Worker経由で作成したPDFをクラウドサインで電子署名してkintoneへ格納する
もっと見る

【TECH COLUMN】D3Worker経由で作成したPDFをDocuSignで電子署名してkintone等へ格納

Avatar
OPRO Support staff
  • 2024年10月31日 00:38
  • 更新

本記事では、D3Worker経由で作成したPDFをDocuSignにアップロードし、署名後kintone等に格納する方法についてご紹介します。

D3Workerの以下のサービスを使用します。

  • OPROARTS: kintoneから渡されたCSVデータを用いてPDFを生成します。
  • DocuSign - ワーク実行: 署名前のPDFをDocuSignにアップロードし、署名が済み次第別の処理(今回はkintoneにPDFを配送)を実行します。
  • アップロード文書: DocuSignから返される署名後のPDFをD3Workerに送ります。
  • kintone[配送]: 署名後のPDFをkintoneに送り、特定レコードの添付ファイルとして登録します。

 

D3Workerの設定

D3Workerの設定は、

①PDFを生成してDocuSignに送るためのワーク
②署名済みPDFをkintoneに配送するためのワーク

の2つに分けて行います。

①のワークに属するサービスの中で②のワークを設定するため、
先に②に使用するサービス、エンベロープ、ワークを設定します。

 

署名済みPDFをkintoneに配送するための設定

サービス設定

「アップロード文書」を選択してサービスを作成します。

service_upload_document_panel.PNG

詳細はこちらの記事をご参照ください。

 

次に、「kintone[配送]」を選択してサービスを作成します。

select_kintone_delivery_service.png

以下のように設定します。

接続情報

項目名 説明
URL kintone組織のURLを入力します。
アプリのID 署名済みPDFを格納するアプリのIDを入力します。
APIトークン 署名済みPDFを格納するアプリのAPIトークンを入力します。

文書ファイルとデータファイル 

項目名 説明
文書ファイル 署名済みPDFを格納するフィールドコードを入力します。
データファイル 帳票の作成に使用したデータファイルを格納するフィールドコードを入力します。今回は指定しません。
レコードID ここで指定されたIDのkintoneレコードに署名済みPDFを添付します。
サービス設定画面では空にしておき、エンベロープの設定時にこの値を指定します。

その他のフィールド: 今回は指定しません。

kintone_delivery_service.png

 

エンベロープ設定

文書化サービスに「アップロード文書」を基に作成したサービスを指定します。

envelope1_document.png

 

配送サービスに「kintone[配送]」を基に作成したサービスを指定します。

envelope2_delivery.PNG

レコードIDの値として、{レコードID}というエンベロープフィールドを用意します。

 

ワーク設定

データソース: このワークでは①DocuSignのエンベロープIDと②PDF添付先となるkintoneレコードのIDを受け取るため、そのためのフィールドを用意します。
ここでは「DocuSignEnvelopeID」「レコードID」としています。

work2_datasource.PNG

 

エンベロープ: 作成したエンベロープを選択し、エンベロープフィールドにDocuSignEnvelopeIDを選択します。
work2_envelope_field.PNG

「アクティブ化するフィールド」に「エンベロープフィールド」を指定し、「ELSEとして使用する」にチェックを入れます。

エンベロープパラメータ{レコードID}の値として、データソースの[レコードID]フィールドの値を割り当てます。
これにより、ワークが受け取ったkintoneレコードIDの値がエンベロープパラメータ{レコードID}に渡ります。

work_envelope_fields.png

 

文書とデータのマッピング: 署名されたPDFがアップロードされる(文書を生成しない)ので、全項目を空のままにします。

 

PDFを生成してDocuSignに送るための設定

サービス設定

「OPROARTS」を選択してサービスを作成します。

OPROARTS.PNG

詳細はこちらの記事をご覧ください。
リンク先記事では「OPROARTS(別アカウント)」を使用していますが、設定は同様です。

 

次に、「DocuSign - ワーク実行」を選択してサービスを作成します。

service_docusign_work_panel.PNG

詳細はこちらの記事をご参照ください。

実行するワークに関する値は以下のように設定します。

実行するワーク ①のワーク名を入力します。
ファイルのパラメータ名 ①のエンベロープの文書化サービスで設定したパラメータ名を入力します。
「完了証明書を付ける」にチェックを入れると、署名完了後のPDFの最終ページにDocuSignから発行される完了証明書を付けることが可能です。
※D3WorkerからDocuSignに接続を行っているアカウントの 設定 > 署名設定 > エンベロープの配信 の「エンベロープに完了証明書を添付する」にチェックが入っている場合、D3Worker側で完了証明書を付けないと設定してもSalesforce側に証明書付きのファイルが格納されてしまいます。
画像1.png
データCSV 1行目に「DocuSignエンベロープのID」を、2行目に「指定値」を選択します。
2行目は空のままにします。

__1.png

 

エンベロープ設定

文書化サービスに「OPROARTS」を基に作成したサービスを指定します。

envelope_document.png

 

配送サービスに「DocuSign - ワーク実行」を基に作成したサービスを指定します。

__2.png

画面最下部の「データCSV」の2行目にエンベロープパラメータ{レコードID}を用意します。

 

ワーク設定

※本記事で扱う処理に必要な設定のみ記載しています。ワーク設定の詳細はこちらの記事の「D3Workerの設定手順」をご覧ください。

データソース: kintoneから受け取るデータのフィールドを定義します。

work1_datasource.PNG

 

エンベロープ: 作成したエンベロープを選択し、「エンベロープフィールド」に帳票を区別するデータフィールド(ここではRecordId)を指定します。

work1_envelope_top.PNG

「アクティブ化するフィールド」にエンベロープフィールドを指定し、「ELSEとして使用する」にチェックを入れます。

エンベロープパラメータ{レコードID}にデータソースのフィールド[RecordId]の値を割り当てます。

work1_envelope_fields.PNG

 

文書とデータのマッピング: 帳票テンプレートのCSVフィールドと、データソースのフィールドをマッピングします。

テンプレート名には"live_"を先頭につけて「live_{作成したテンプレート名}」と入れてください。

work1_mapping.PNG

 

kintoneの設定

作成したワークをkintoneのレコード画面から実行するために、kintoneの設定をします。

 

アプリ、プラグインの追加

2つのZIPファイルをこちらのページよりダウンロードし、それらを基に「D3Worker Connector for kintone」のアプリとプラグインの両方をkintone組織に追加します。

アプリインストール

  • アプリの追加>テンプレートファイルを読み込んで作成で「D3W Connector for kintone 1.0.0.2019.08.05.zip」を選択し、「アプリを作成」をクリックします。

    import_app.png

プラグインインストール

  • kintoneシステム管理>プラグイン>読み込むで「plugin_d3w_1.0.0.20191223a.zip」を選択し、「読み込む」をクリックします。

    import_plugin.png

 

 

アプリの設定

D3W Connector for kintoneアプリを開き、以下のように設定します。

  1. アカウントの種類「ランタイム」と「管理者」の2つについて、以下の設定で1レコードずつ作成します。
    D3WorkerのURL:https://d3w.ap.oproarts.com/d3w/api/xxxxxxxxxxxx/
    ※xxxxxxxはお客様ごとのテナントになります。
    ユーザ:D3Worker連携を行う、または管理するユーザ
    UID、UPW:D3Worker用のUID、UPW

    connector_records.PNG
  2. アカウントの種類が「管理者」である方のレコード画面を開き、「D3Workerと同期」をクリックします。
  3. アプリ設定の「追加」をクリックし、項目を利用したいアプリのIDを指定します。
  4. 「追加」をクリックすると列が追加されますので、利用するワークを指定します。
    ※先にD3Workerの設定を行っていないとワークに表示されません。

    connector_app_settings.png
  5. 送信フィールド マッピングのマッピングをクリックするとD3Workerのデータソースとkintone項目のマッピング画面が表示されます。
  6. データソースとkintoneアプリの項目の紐づけを行います。
    図では、データソースの「RecordId」にkintoneアプリのレコードIDが、「QuotationNumber」にkintoneアプリの「QuotationNumber」が、「CustomerName」にkintoneアプリの「CustomerName」、、、、、、のように設定されております。

    d3w_app_mapping.png

    ※サブテーブル、もしくは関連レコードを明細として利用する場合は「送信フィールド(サブテーブル/関連レコード) マッピング」をご利用ください。
  7. 設定が完了したら「保存」をクリックして設定を保存します。

 

プラグインの設定

  1. D3Workerと連携をしたいkintoneアプリの設定>プラグイン>プラグインの追加でD3Worker Connector for kintoneを選択し、「追加」をクリックします。

    choose_plugin.png
  2. D3Worker Connector for kintoneの設定から設定画面を開きます。

    setting_plugin.png
  3. 「OPROARTS Connector for kintone を選択」で先ほど設定したD3Worker Connector for kintoneを選択します。
  4. 「ボタン設置設定」の「追加」をクリックし、先で作成したボタンを指定します。
  5. ボタンの追加が済んだら「保存」をクリックします。

    add_button_to_plugin.png
  6. アプリ設定画面で「アプリの更新」をクリックします。

 

実際の流れ

以上を設定したら、ボタンを設置したアプリのレコード画面でボタンをクリックします。

fixed_kintone_execute_button.png

 

DocuSign画面に移ると、要署名の文書が追加されているので、署名を済ませます。

required_to_handle_list.PNG

 

その後kintoneのアプリを見ると、ボタンを押下したレコードに署名済みPDFが添付されています。
※この処理には少し時間がかかります

signed_pdf_attached.png

 

署名されたPDFは以下です。

pdf_with_signature.png

 

おわりに

D3Workerを用いてPDF作成からDocuSignへのPDFアップロード、署名後の文書保存までを自動化することで、契約業務について大幅な時間短縮が期待できます。

本記事がD3WorkerとDocuSignを連携する際の参考になれば幸いです。

 

ページの先頭へ戻る

関連記事

  • D3Workerのサービス設定(Tegaki - ワーク実行)(Salesforce)
  • 【TECH COLUMN】既存のPDFをDocuSignでサインしてkintone等へ格納
  • D3Workerのサービス設定(アップロード文書)(Salesforce)
  • D3Workerのサービス設定(DocuSign)(Salesforce)
  • 【帳票DX for Salesforce ユーザガイド(9)】帳票出力(ヘッダー明細・一覧)
株式会社オプロ