本記事では、D3Workerの「OPROARTS Live for Salesforce」サービス設定方法をご紹介します。
このサービスは、弊社OPROARTS Connectorで帳票のテンプレートを作ったものをD3Workerからも帳票生成できるようにするためのサービスです。
いままでOPROARTS Connectorを使って帳票生成のみを行っていたけれども、同じ帳票(テンプレート)をメール配信や外部サービスとの連携を行いたい...といったシーンに活躍します。
つまり、わざわざViewFramer/D3Worker用のテンプレートを作り直さずとも既存のOPROARTS Connector for Salesforce用テンプレートを再利用できるということです。
このサービスを利用する方法は以下の2通りあります。
- Salesforceのオブジェクトに特定の項目を用意してViewFramer経由で連携する方法
- OnClick JavaScriptやVisualforce内のjavascriptを用いてSalesforceから特定の値を取得、直接API連携する方法
こちらの記事で前者のViewFramerを使う方法を記載しています。
※Connector for salesforceの概要はこちら。
<サービスの設定>
ここからは具体的な設定内容を記載していきます。
サービスは「OPROARTS Live for Salesforce」を使用します。
※ご利用中のD3Workerテナントで当サービスが存在しない場合、弊社サポートにお問合せください。
「OPROARTS Live for Salesforce」からSalesforceへアクセスしてデータを取得・文書を生成する為、アクセスするために必要な情報や、データの基となるレコードを識別するIDを渡して使います。
※その方法もこちらに記載しています。
入力項目の説明を下に記載しています。
項目 | 説明 | 入力必須 |
---|---|---|
URL |
帳票テンプレートを作成するクラウドサービスURL |
〇 |
セッションID | Salesforceでは、システムにログインするとユーザごとに「セッションID」と呼ばれる接続情報が発行されます。ログインする度に発行され、ログアウト、セッション切断時は無効化されます。セッションIDは、動的に値が変動する可能性があります。セッションについての詳細はこちらをご覧ください。 | |
ユーザID |
Salesforceにログインするユーザを識別する一意のキー |
|
組織ID |
Salesforce環境・組織を識別する一意のキー <Lightning> 設定>会社の設定>組織情報 |
|
Partner API URL |
SalesforceではPartner_Server_URLと表現され、Salesforceのインテグレーション用ユーザURLを指します。 https://[Salesforceドメイン名]/services/Soap/u/[Partner API URLバージョン]/[組織ID] 例) https://ap4.salesforce.com/services/Soap/u/22.0/XXXXXXXXXX |
〇 |
OPROARTSキー |
OPROARTS認証におけるドキュメント出力用キー |
〇 |
OPROARTSオブジェクト名前空間プレフィックス |
OPROARTS認証に必要な情報が格納されたオブジェクト。 soarizeの場合 ➡ appsfs ※OPROARTS Connector v2を使用しているお客様は「oproarts1」を設定します。 |
〇 |
出力するオブジェクトID | Salesforceにアクセスしデータの取得、文書生成するために必要なSalesforceのレコードID。 | 〇 |
補足
「セッションID」「PartnerServerURL」「組織ID」「ユーザID」の4つについては、以下のカスタム数式項目を対象のSalesforceオブジェクトに作成することで、Salesforceのレコードからその項目を通じて取得可能になります。
表示ラベル(例) |
API参照名(例) |
データ型 |
数式 |
セッションID |
SessionId__c |
数式(テキスト) |
$Api.Session_ID |
PartnerSeverURL |
PartnerSeverURL__c |
数式(テキスト) |
$Api.Partner_Server_URL_550 |
組織ID |
OrgId__c |
数式(テキスト) |
$Organization.Id |
ユーザID |
UserId__c |
数式(テキスト) |
$User.Id |
※組織IDとユーザIDが固定の場合は「セッションID」項目のみの作成でOKです。
※上記4項目はすべて数式項目のため、ユーザがアクセス・参照する度評価され値が変動します。