今まで明細データを出力する際は「行繰り返し定義」のタグを使う必要がありましたが、それを用
いずに連続してデータを出力することが可能になりました。
使用するのは、「セル単位で動作を指定するタグ」です。
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本機能を使用する場合、「明細データ転記方法」で「同一タグ検出時に引用元レコード位置を進める」が選択されていることをご確認ください。
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では、「セル単位で動作を指定するタグ」の「明細レコード位置」と「明細グループ番号」について、
それぞれ説明していきます。
■明細のレコード位置
明細のレコード位置を指定する事で、引用元レコードの位置を固定する事ができます。
例えば、明細レコードの1レコード目・2レコード目・5レコード目のみを帳票に表示するといった表現が可能です。
(※帳票生成時、取得してくる明細の並びは順不同です。明細レコードのソート順を設定しておくと想定した通りのレコードを表示させることができます。)
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<設定方法>
明細の項目は、同一タグを以下のようにマッピングします。
※Office2016以降のバージョンをご利用の場合は、複数のセルを選択した状態でタグを書き込むと一括
設定を行う事ができます。
次に、「明細レコード位置」のタグを設定します。
①セルを選択します。
②歯車マークをクリックします。
③何番目のレコードを表示させるか指定します。
→例では、1レコード目を表示させたいため、「1」と指定しました。
④タグを挿入します。
1レコード目の「数量」と「金額」項目にも、同様のタグを挿入します。
2レコード目は、「明細レコード位置」を「2」行目と設定します。
5レコード目は、「明細レコード位置」を「5」行目と設定します。
設定は、以上です。
例えば、以下のようなデータの場合
[商品] [数量] [金額]
商品1,10,1000
商品2,20,2000
商品3,30,3000
商品4,40,4000
商品5,50,5000
出力結果はこちらになります。
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■明細グループ番号
明細のグループ番号を指定する事で、同一のグループ番号を振ったセルの範囲に限定して読み込み元レコード位置を進める事ができます。
グループ1は「商品」項目、グループ2は「金額」項目といった表現が可能です。
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<設定方法>
明細の項目をそれぞれマッピングします。
次に、「グループ番号」のタグを設定します。
①セルを選択します。
②歯車マークをクリックします。
③グループの番号を指定します。
→例では、グループ1にするため、「1」番と指定しました。
④タグを挿入します。
「商品名」項目を指定した残り4つのセルにも同一のタグを挿入します。
グループ2は、「グループ番号」を「2」番と設定します。
設定は、以上です。
例えば、以下のようなデータの場合
[商品] [数量] [金額]
商品1,10,1000
商品2,20,2000
商品3,30,3000
商品4,40,4000
商品5,50,5000
出力結果はこちらになります。
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また、「明細レコード位置」と「明細グループ番号」を組み合わせると以下ような表現も可能になります。
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<設定方法>
グループ1は、「グループ番号」を「1」番に設定します。
グループ2は、「グループ番号」を「2」番に設定し、さらに最上段のセルのみ「レコード位置」を「4」行目と設定します。
【補足】
本機能の動作は、1レコード目から順に2レコード目、3レコード目と読み進めて表示するルールになります。
ただ、「グループ番号」を指定すると、グループが切り替わるタイミングで、また1レコード目から読み進めて表示します。
逆N字状の出力では、グループ2で1レコード目から表示させるのではなく、4番目のレコードから読み進めて表示させたいため、最上段のセルでレコード位置を4番目を設定します。
「レコード位置」の指定は、「グループ番号」の指定より優先されるため、「逆N字状」のような表現が可能になります。
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