本記事では帳票DX for Salesforceでエクスポート・インポート機能を使用したSandbox環境から本番環境への移行手順について説明します。
始めにエクスポート・インポート機能について説明し、次にSandbox環境から本番環境への移行手順と注意点について説明します。
Sandboxから本番環境に移行する流れは、以下のようになります。
目次
3.エクスポート・インポート機能を使用してSandbox環境から本番環境に移行する手順
・Sandbox環境で修正したものを本番環境に反映させる手順
1.エクスポート・インポートとは
帳票DX for Salesforceでは、「設定」画面の以下の場所にエクスポート・インポートボタンがあります。
エクスポート・インポート機能は設定だけでなく、テンプレートもコピーされます。
本機能はPDF/Excel/Word/PowerPointで使用が可能です。
また、同じ組織間でもエクスポート・インポートすることができます。
2.エクスポート/インポート方法
【エクスポート方法】
①エクスポートしたいテンプレートの[エクスポート]ボタンをクリックします。
②datファイルがダウンロードされます。
【インポート方法】
①[インポート]ボタンをクリックします。
②インポートしたいテンプレートファイルを選択、テンプレート名を入力し、[インポート]ボタンをクリックします。
※設定名に「/」「\」半角の「<」「>」は使用できません。
③別タブで以下のように表示されます。
④設定画面更新をすると、テンプレートがインポートされていることが確認できます。
3.エクスポート・インポート機能を使用してSandbox環境から本番環境に移行する手順
【新規でSandbox環境から本番環境に移行する手順】
新規(本番環境に設定やテンプレートが無い状態)でSandbox環境から本番環境に移行する場合は、Sandbox環境からテンプレートをエクスポートし、本番環境にテンプレートをインポートします。設定名の変更や上書きの必要はありません。
①Sandbox環境から該当のテンプレートをエクスポートします。
②本番環境の組織にログインします。
③[インポート]ボタンをクリックし、テンプレートをインポートします。
※設定名に「/」「\」半角の「<」「>」は使用できません。
④新規の場合、テンプレートが追加されます。
【Sandbox環境で修正したものを本番環境に反映させる手順】
既に本番環境に設定とテンプレートが存在している場合は、インポートの際に上書きが必要です。
①Sandbox環境で修正した該当テンプレートをエクスポートします。
②本番環境にログインし、テンプレートをインポートします。
③インポートする際に「上書き」にチェックを入れます。
④画面をリロードすると、テンプレートの上書きが反映されます。
4.参照先バケットの注意点
帳票DX for Salesforceでは、Sandbox環境と本番環境の2つの組織を使用する際に注意点があります。
帳票DX for Salesforceでは、「カスタム設定」の「XA Bucket」で指定しているXAバケットが使われます。
そのため、使用している環境のバケットと参照しているXAデザイナのバケットが一致している必要があります。
Sandbox環境と本番環境で、2つの組織が同じバケットを参照している場合、一方の設定を変更した際にもう一方の組織でも設定が変更されてしまいますので、ご注意ください。
弊社から発行直後のテナントではデフォルトで「開発」「運用(本番)」の2つのバケットが作成されています。
これは、Sandbox環境では「開発」バケットを指定し、本番環境では「運用(本番)」バケットを指定するという使い方を想定しています。
バケットの設定方法については、「2.カスタム設定」をご参照ください。
【設定例】
Sandbox環境のカスタム設定で「開発」バケットを指定している
本番環境のカスタム設定で「運用」バケットを指定している
この場合は、Sandbox環境と本番環境でそれぞれのバケットが正しく設定されているため、エラーは発生しません。
帳票DX for Salesforceでは、以下のようにSandbox環境では「開発」バケットを指定し、本番環境では「運用(本番)」バケットを指定というように、2つの環境で異なるバケットを参照するようにご設定ください。
【正しい例】
【エラーが発生する例】
以下のような場合は、Sandbox環境と本番環境で、2つの組織が同じバケットを参照しているため、エラーが発生します。
開発用で修正した内容を本番環境に適用させる場合は、上記の【Sandbox環境で修正したものを本番環境に反映させる手順】にて、設定を上書きしてください。