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【TECH COLUMN】CSV連携でD3Workerを利用して電子署名する

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OPRO Support staff
  • 2024年10月08日 06:18
  • 更新

本記事では、手元のCSVデータを用いてD3Workerにリクエストし、GMOサインで電子署名したPDFをOPROARTS Driveに保存してWeb配信する方法についてご紹介します。

  • GMOサインとは: GMOクラウド株式会社が提供する電子署名サービスです。GMOサインの詳細についてはこちらをご覧ください。
  • OPROARTS Driveとは: 企業向けのセキュアで利便性の高いクラウド型ファイル共有サービス「Fleekdrive」をOPROARTSと連携するサービスです。Fleekdriveの詳細についてはこちらをご覧ください。

 

目次

  • 事前準備

  • 作成するワークの概要

  • D3Workerの設定①: CSVデータを用いてPDFを生成し、GMOサインに送信するまでの設定

  • D3Workerの設定②: 電子署名されたPDFをOPROARTS Driveに保存し、保存したPDFをメール配信するための設定

  • ワーク実行

 

事前準備

帳票テンプレートの準備

 OPROARTSで生成する帳票のテンプレートとして、契約書のデザインを作成します。

layout_design.PNG


デザインはお好みのものをご使用いただけますが、設定を本記事の内容通りに進めたい場合、CSVフィールドは以下のものを用意してください。

template_csv_fields.png

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作成するワークの概要

D3Workerでは「ワーク」という処理単位を実行することで様々なサービスを実現します。

今回の「手元のCSVデータを用いてD3Workerにリクエストし、GMOサインで電子署名したPDFをOPROARTS Driveに保存してメール配信する」処理については、途中に人間による署名を挟むため

  • 前半の「手元のCSVデータを用いてD3Workerにリクエストし、生成したPDFファイルをGMOサインに送信する」
    (このワークが実行されたら、署名依頼先の人間が署名を終えるまで後半のワークの実行を待機する)
  • 後半の「電子署名されたPDFをOPROARTS Driveに保存してメール配信する」

をそれぞれ1処理として、別のワークを作成することになります。

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D3Workerの設定①: CSVデータを用いてPDFを生成し、GMOサインに送信するまでの設定

サービス設定

署名対象のPDFを生成するために「OPROARTS」を、GMOサインにPDFを送信するために「GMOサイン - 署名待機/ワーク実行」を使用します。

各サービスの設定方法については、以下をご参照ください。

  • 「OPROARTS」サービスの設定方法
  • 「GMOサイン - 署名待機/ワーク実行」サービスの設定方法

 

エンベロープ設定

名称と属性に任意の値を設定したら、文書化サービスに「OPROARTS」を基に作成したサービスを、配送サービスに「GMOサイン - 署名待機/ワーク実行」を基に作成したサービスを選択します。

文書化サービス

envelope1_document.PNG 

配送サービス

後半のワークではOPROARTS Drive配信の通知先メールアドレスを動的に指定したいため、後半のワークにメールアドレスの値を受け渡すためのパラメータを用意します。

envelope1_delivery.PNG
 

 

ワーク設定

データソース

使用するCSVデータのフィールドを順番に追加していきます。

CSVデータの先頭行がフィールド名である場合は、「ファイルを選択」をクリック後リクエストに使用するCSVファイルを選択して「実行」をクリックすることで各フィールドが自動で追加されます。

work1_datasource.png 

エンベロープ

エンベロープフィールドに「データソースの番号」を選択します。
後半のワークに配信通知先メールアドレスを渡すためのパラメータ{配信通知メール宛先}にデータソースのフィールド[配信通知メール宛先]を割り当てます。

work1_envelope.png

 

文書とデータのマッピング

 作成した帳票テンプレートに合わせてデータソースのフィールドを割り当てます。
※テンプレート名にはOPROARTS Designerで作成した帳票テンプレート名の先頭に「live_」を付けた文字列を入力してください。

work1_mapping.PNG

以上の設定が済んだら、ワークを保存します。

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D3Workerの設定②: 電子署名されたPDFをOPROARTS Driveに保存し、保存したPDFをメール配信するための設定

サービス設定

GMOサインから渡される署名済みのPDFを受け取るために「アップロード文書」を、PDFをOPROARTS Driveに保存するために「OPROARTS Drive [配送]」を使用します。

 各サービスの設定方法については、以下をご参照ください。

  • 「アップロード文書」サービスの設定方法
  • 「OPROARTS Drive [配送]」サービスの設定方法

 

エンベロープ設定

名称と属性に任意の値を設定したら、文書化サービスに「アップロード文書」を基に作成したサービスを、配送サービスに「OPROARTS Drive [配送]」を基に作成したサービスを選択します。

文書化サービス

envelope2_document.PNG 

配送サービス

保存されたPDFファイルをWeb配信するため、「配信する」にチェックを入れ、通知メールの送信先に{通知メール宛先}パラメータを用意します。
ワーク設定でこのパラメータにメールアドレスを受け取るデータソースフィールドを割り当てることにより、配信通知先のメールアドレスが動的に決定されるようになります。

envelope2_delivery.PNG 

 

ワーク設定

データソース

前半のワークからはOPROARTS Driveの配信通知先メールアドレスが渡されるので、そのためのフィールドを用意します。

work2_datasource.PNG

 

エンベロープ

前半のワークからは1行のCSVデータだけが渡されるため、エンベロープフィールドには「データソースの行番号」を指定します。
アクティブ化するフィールドに「エンベロープフィールド」を指定し、「ELSEとして使用する」にチェックを入れます。

また、エンベロープの配送サービスで使用する{通知メール宛先}パラメータにデータソースで用意した[通知メール宛先]フィールドを割り当てます。

work2_envelope.png 

 

文書とデータのマッピング

エンベロープで使用する文書化サービスで「アップロード文書」 を選択しているため、ここで指定する項目はありません。

ここでは何も入力せずに、ワークを保存します。

 

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ワーク実行

2つのワークについて設定が終わったら、以下URLを開きます。
{お客様のテナント名}にはお客様ごとに割り振られたテナント名を入力します。

https://d3w.ap.oproarts.com/d3w/a/{お客様のテナント名}/al/facade/upload.html

 

開いたページにて、各項目を入力します。
全ての項目を入力したら、「実行」ボタンをクリックします。

work_execute_screen.png

 項目名  内容
 認証
 UID  D3WorkerのUIDを入力します。
 UPW  D3WorkerのUPWを入力します。 
 帳票データ
 ワーク  実行したいワーク名を入力します。
 CSVファイル ワークに渡すCSVデータを含むファイルを指定します。

 

今回はリクエストのために以下のCSVデータを使用しました。
最初の行がフィールド名の場合は、ワークのデータソース設定でCSVデータの先頭行について「データとして使用しない」にチェックを入れてください。

csv_data.png

 

ワークを実行すると「GMOサイン - 署名待機/ワーク実行」サービスで指定した送信者に署名依頼メールが届くので、「文書を確認する」をクリックして署名用ページに移動し、署名します。

sign_request_email.png

 

署名が完了したタイミングで、OPROART Driveに署名済みのPDFが保存されます。

saved_contract.PNG

 

また、同時にOPROART Driveサービスで指定したメールアドレスに向けて署名済みPDFの配信URLが送信されます。

fleekdrive_broadcast_email.png

 

配信パスワードを設定した場合はパスワード通知メールも届きます。

password_notification_email.png

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おわりに

既に手元にCSVデータがある場合は、Salesforce やkintoneと連携せずともD3Workerの機能を直接利用できます。

電子署名に限らず、CSV連携でD3Workerを利用する際には是非本記事をご参照ください。

 

 

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