<本記事の目次>
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ボタン表示マスターとは
ボタン表示マスターとは、申請ステータスおよび権限セット毎にボタンの表示制御およびデザインの変更が可能なマスター設定です。
設定の基本単位は「権限セット × 申請ステータス × 対象ボタン」の組み合わせです。「この権限セットを持つユーザーが、このステータスのときに、このボタンをどのように表示するか」という形で設定します。
設定を始める前に
ボタン表示マスターを設定するには、まず「表示状態」と「対象ボタン」の意味を理解しておく必要があります。
◆表示状態とは
各ボタンに設定できる表示状態は以下の4種類です。
| 表示状態 | 概要 |
|---|---|
| 非表示 | ボタンを表示しない |
| 非活性 | ボタンを表示するが、操作できない状態にする |
| 活性 | ボタンを操作できる状態で表示する(ただし、ボタンによっては編集モードのときは非活性になる) |
| 常時活性 | 編集モードに関わらず、常に操作できる状態で表示する |
表示状態を「活性」に設定していても、以下のボタンは編集モードで非活性になります。編集モードでも活性化させたい場合は「常時活性」に設定する必要があります。
- 印刷用画面
- 取戻し
- 差戻し
- 破棄
- ステータス移行
- ダウンロード
- シンプル入力フォーム:ダウンロード
入力確認画面では表示状態を「常時活性」に設定していたとしても非活性で表示されます。
ただし、以下のボタンは除きます。(入力確認画面でも活性となる)
- 戻る
- 前のページ
- 申請
- シンプル入力フォーム:前へ
- シンプル入力フォーム:申請
ユーザーに複数の権限セットが割り当てられていると、そのユーザーに該当するボタン表示マスターが複数存在することがあります。この場合、各ボタン表示マスターの「表示状態」に基づき、優先度が高いものが適用されます。
優先度は以下の通りです(高い順)
- 常時活性
- 活性
- 非活性
- 非表示
- デフォルト(--なし--)
◆対象ボタンについて
ボタン表示マスターで制御できるボタンと、ボタン表示マスター未設定時の表示状態は下記の通りです。ボタン表示マスターでは、この初期状態から変更が必要なボタンの設定を行います。
| 対象ボタン名 | 初期状態 | 備考 |
|---|---|---|
| 戻る | 活性 | 自動遷移先の設定がある場合に限る |
| 前のページ | 活性 | 最初のページの場合のみ非活性 |
| 次のページ | 活性 | 最後のページの場合のみ非活性 |
| 印刷用画面 | 活性 | 管理者権限または運用者権限を持っている場合に限る |
| 編集 | 活性 | 編集モードでない場合に限る |
| キャンセル | 活性 | 編集モードの場合に限る |
| 一時保存 | 活性 | 編集モードの場合に限る |
| 申請 | 活性 | 編集モードかつ最後のページの場合に限る |
| 取戻し | 非表示 | |
| 差戻し | 非表示 | |
| 破棄 | 非表示 | |
| ステータス移行 | 非表示 | |
| ダウンロード | 非表示 | ダウンロードボタンの設定 参照 |
| シンプル入力フォーム:戻る | 活性 | 自動遷移先の設定がある場合に限る |
| シンプル入力フォーム:一覧 | 活性 | 自動遷移先の設定が無い場合に限る |
| シンプル入力フォーム:前へ | 活性 | 最初のページの場合のみ非表示 |
| シンプル入力フォーム:次へ | 活性 | 最後のページの場合のみ非表示 |
| シンプル入力フォーム:一時保存 | 活性 | |
| シンプル入力フォーム:申請 | 活性 | 最終ページ(または入力確認画面)の場合に限る |
| シンプル入力フォーム:取戻し | 非表示 | |
| シンプル入力フォーム:破棄 | 非表示 | |
| シンプル入力フォーム:ダウンロード | 非表示 | ダウンロードボタンの設定 参照 |
シンプル入力フォームのボタンは、帳票+入力フォームのボタンとは別のボタン名で管理されています。シンプル入力フォームを使用している場合は、「シンプル入力フォーム:〇〇」ボタンも合わせて設定してください。
ボタン表示マスターの設定項目
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| ボタン表示マスター名 | このレコードを管理するための名称 |
| 権限セット | 設定を適用する対象の権限セット |
| 申請ステータス | 設定を適用する対象の申請ステータス |
| 対象ボタン名 | 表示制御の対象となるボタン名 |
| 表示状態 | 非表示 / 非活性 / 活性 / 常時活性 の4種類から選択 |
| ユーザー定義ラベル | ボタンラベルを置き換える場合に設定 |
| ユーザー定義スタイル | ボタンスタイルを置き換える場合に設定(7種類から選択) |
| Visualforceページ名 | ダウンロードボタンの設定 参照 |
ラベルやスタイルのみを変更する場合も、必ず「表示状態」を設定してください。
また、スタイルは下記の7種類より選択が可能です。
設定例
前提条件
本記事では、設定例として、以下のステータスと権限セットを使用するものとします。
| API名 | 意味 |
|---|---|
| Status01(未入力) | 申請者がフォームを開いたが、まだ保存していない状態 |
| Status02(入力中) | 一時保存済みで、まだ申請していない状態 |
| Status03(申請済み) | 申請確定後で、申請者には内容を変更させたくない状態 |
| Status04(審査中) | 運用者が審査を開始した状態 |
| Status05(差戻) | 運用者が申請を差し戻した状態。申請者が修正して再申請する |
| Status06(審査完了) | 審査が完了した最終状態 |
| Status07~Status20 | (無効化) |
また、権限セットは以下の2種類を使用するものとします。
| 権限セット | 対象ユーザー |
|---|---|
| docutize_Form_Applicant | 申請者 |
| docutize_Form_User01 | 運用者 |
本設定例では、以下の制御を実現します。
申請者(docutize_Form_Applicant)に対して:
- 「申請済み」になったら、申請者が申請を取り戻せるよう「取戻し」ボタンを表示する
- 「申請済み」「審査中」「審査完了」では、申請者が誤って「申請」ボタンを操作できないよう非表示にする
- 「差戻」では、申請者が再申請とわかるよう「申請」ボタンのラベルを「再申請」、スタイルを success に変更する
運用者(docutize_Form_User01)に対して:
- 「申請済み」になったら、審査開始のための「ステータス移行」ボタンを表示する
- 「審査中」で、申請を差し戻すための「差戻し」ボタンを表示する
- 「審査中」で、審査を完了するための「ステータス移行」ボタンを表示する
ボタン表示マスターのレコード数について
ボタン表示マスターのレコード数は、「どの権限セットのユーザーに対して、どのステータスで、どのボタンを変更するか」によって決まります。そのため、一律の計算式はありません。
基本的な考え方は「権限セット × 申請ステータス × 対象ボタン」の組み合わせ1つにつき、1レコードを作成します。初期状態から変更が必要なボタンのみ設定すればよいため、初期状態のままで問題ないボタンは設定不要です。
本設定例では、以下の内訳で合計8レコードになります。
| 権限セット | 設定内容 | レコード数 |
|---|---|---|
| 申請者 | 取戻し表示(申請済み)、申請非表示(申請済み・審査中・審査完了)、申請ラベル変更(差戻) | 5 |
| 運用者 | ステータス移行表示(申請済み)、差戻し表示(審査中)、ステータス移行表示(審査中) | 3 |
| 合計 | 8 |
ボタン表示マスター名の推奨命名ルール
重複や作成漏れを防ぐため、以下の形式で命名することを推奨します。
形式:[項番]_[権限セット対象名]_[申請ステータス]_[対象ボタン名]_[表示状態] 例 :01_申請者_申請済み_取戻し_活性 06_運用者_申請済み_ステータス移行_活性
ボタン表示マスターレコードの作成
実際にボタン表示マスターにレコードを作成します。
本記事では、下記の8レコードを作成します。
◆申請者(docutize_Form_Applicant)
| ボタン表示マスター名 | 権限セット | 申請ステータス | 対象ボタン名 | 表示状態 | ユーザー定義ラベル | ユーザー定義スタイル |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 01_申請者_申請済み_取戻し_活性 | 申請者 (docutize_Form_Applicant) |
申請済み (Status03) |
取戻し | 活性 | ||
| 02_申請者_申請済み_申請_非表示 | 申請者 (docutize_Form_Applicant) |
申請済み (Status03) |
申請 | 非表示 | ||
| 03_申請者_審査中_申請_非表示 | 申請者 (docutize_Form_Applicant) |
審査中 (Status04) |
申請 | 非表示 | ||
| 04_申請者_審査完了_申請_非表示 | 申請者 (docutize_Form_Applicant) |
審査完了 (Status06) |
申請 | 非表示 | ||
| 05_申請者_差戻_申請_活性 | 申請者 (docutize_Form_Applicant) |
差戻 (Status05) |
申請 | 活性 | 再申請 | success |
「差戻」状態ではデフォルトでも「申請」ボタンは活性ですが、ユーザー定義ラベルを「再申請」、ユーザー定義スタイルを「success(緑色)」に設定することで、申請者に再申請であることを視覚的に伝えることができます。
ユーザー定義ラベル・スタイルを設定する場合は、必ず「表示状態」も合わせて設定してください。
◆運用者(docutize_Form_User01)
| ボタン表示マスター名 | 権限セット | 申請ステータス | 対象ボタン名 | 表示状態 | ユーザー定義ラベル | ユーザー定義スタイル |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 06_運用者_申請済み_ステータス移行_活性 | 運用者 (docutize_Form_User01) |
申請済み (Status03) |
ステータス移行 | 活性 | ||
| 07_運用者_審査中_差戻し_活性 | 運用者 (docutize_Form_User01) |
審査中 (Status04) |
差戻し | 活性 | ||
| 08_運用者_審査中_ステータス移行_活性 | 運用者 (docutize_Form_User01) |
審査中 (Status04) |
ステータス移行 | 活性 |
これらのボタンは初期状態が「非表示」です。表示状態を「活性」に設定しても、編集モードでは非活性になります。編集モードでも操作できるようにしたい場合は「常時活性」を設定してください。
システム管理者プロファイルを持つユーザーは、権限セットの設定に関わらず、すべてのボタン表示マスターの設定が適用されます。そのため、意図しないボタンが表示・非表示になる場合があります。
システム管理者に対してボタンの表示制御を行う場合は、Salesforce側で「権限セット確認」オブジェクトの項目権限を別途設定する必要があります。詳細は下記リファンレスを参照してください。
参考:ボタン表示マスター > 「■システム管理者の表示制御」
ボタン表示マスターの設定は以上で完了です。