概要
ソアスクとfreee会計を連携するための拡張パッケージ「soascex1」をリリースしました。
この拡張パッケージを使ってソアスクとfreee会計間でマスタの連携や取引連携、振替予約登録を行えます。
ここでは、マスタ連携機能について紹介します。
freee連携のセットアップ手順や取引連携、振替予約登録については以下記事をご参照ください。
拡張パッケージfreee連携「セットアップ手順」について
拡張パッケージfreee連携「取引連携/振替予約登録」について
なお、本拡張パッケージをご利用いただく場合は、パッケージ「soarize」 のv3.10以降をインストールしている必要がございます。
ご希望の場合は弊社サポートまでお問い合わせください。
詳細
マスタ連携機能では下記情報を連携します。
ソアスク側オブジェクト名 | 連携方向 | freee会計 |
事業所マスタ | ← | 事業所 |
取引先 | → | 取引先 |
科目マスタ | ← | 勘定科目 |
品目・サービスマスタ | → | 品目 |
部門マスタ | → | 部門 |
※連携方向
←:freee会計からソアスクへデータを連携する
→:ソアスクからfreee会計へデータを連携する
連携の手順についてそれぞれのマスタごとに紹介します。
※クリックして各マスタへ遷移できます。
事業所マスタ
事業所マスタは請求データの連携時に必須となります。
※事業所がマスタ連携されていない場合、請求データの連携時にエラーが発生します。
事業所マスタ連携手順
- 事業所マスタを開きます。
- 「新規」を選択します
- freee側の事業所名を確認し「事業所名」に入力します。
「メイン通貨」は事業所で利用している通貨を記載します。
※マルチ通貨機能ONでない場合、別途 通貨マスタの作成が必要になりますため、任意の値でご作成をお願い致します。
・通貨マスタ作成手順
・事業所マスタ作成手順
※ Name項目をfreee側の事業所名と完全に同じにしなければなりません。
同一でない場合には後の手順6で「事業所が見つからない〜」エラーが表示されます。
※ 会計連携用セクションに表示している項目はデフォルトでは表示されていないため必要に応じてページレイアウト上に追加してください。
- アプリケーションランチャーより「freeeマスタ連携」を選択します。
- 画面上に「freeeマスタ連携」の事業所タブが表示されます
- 画面内の「事業所」の下のプルダウンをクリックします。
初期設定で連携が問題なくされている場合、freee側の事業所の名前が表示されます。
- freee側と同名の連携をしたい事業所を選択します。
「事業所連携」ボタンをクリックします。
- 連携成功のメッセージが表示され、連携が完了した事業所のレコードが、
画面の「連携済みの事業所マスタ」の一覽に表示されます。
※ 連携が完了した際、freee会計側よりソアスク側に下記の項目に値が返されます。
ソアスク側 項目名 freee会計側 項目名 会計システム事業所ID
(appsfs__fs_AccountingCompanyId__c)freee会計の事業所id 会計システム事業所名
(appsfs__fs_AccountingCompanyName__c)freee会計の事業所名 会計システム連携対象
(appsfs__fs_AccountingCooperationTarget__c)TRUE
取引先
取引先の連携手順
取引先連携では下記の項目をfreee会計側へ連携します。
ソアスク側 項目名 | freee会計側 項目名 |
取引先.取引先名 ※1 |
取引先.名前(255文字以内) |
取引先.取引先コード ※2 |
取引先.取引先コード |
連携が成功すると、freee会計側の取引先に、ソアスクと同名の取引先が作成されます。
※1 カスタム設定「ソアスク×freee連携設定」の項目「取引先名代替項目」に
取引先名として使いたい取引先項目のAPI参照名を設定することで、
その項目の値をfreee側取引先名として連携するようになります。
指定できる項目の型は「テキスト」または「数式(テキスト)」のみです。
連携はソアスク側 取引先名を起点に行われるため、
freee会計側に同名の取引先が存在する場合には連携が失敗し、エラーとなります。
※2 カスタム設定「ソアスク×freee連携設定」の項目「取引先コードを使用する」を
TRUEに設定することでfreee側に取引先コードが連携されるようになります。
必ずソアスクとfreee側で設定を合わせてください。
上記以外の情報は連携されないため、詳細な設定についてはfreee会計上にて設定ください。
下記に連携の手順を記載します。
- 「freeeマスタ連携」画面の「取引先」タブを選択します。
- 画面上にfreee会計へ「未連携の取引先」の一覽と「連携済みの取引先」の一覽が表示されます。
連携したいレコードを選択し、画面右上の「連携」ボタンを押下します。
※ 「連携済の取引先」一覽には、ソアスクから連携した取引先のみ表示されます。
連携前にfreee会計側にすでに存在している取引先は表示されません。
- データ連携の成功のメッセージとともに、連携を実行したレコードが「連携済みの取引先」の一覽へ移動します。
※ 連携が完了したタイミングでソアスク側のレコードへ下記の項目が連携されます。
ソアスク側 項目名 freee会計側 項目名 取引先.会計システム取引先ID
(appsfs__fs_AccountingAccountId__c)取引先id 取引先.会計システム取引先名
(appsfs__fs_AccountingAccountName__c)取引先名
- freee会計上に連携したレコード情報を元に、取引先が作成されます。
取引先連携の再連携の手順
ソアスクの取引先レコードで、社名変更などにより、登録情報が変更となったものを再連携することができます。
下記に手順を記載します。
- 連携済みの取引先の名称を変更したいレコードを選択し「再連携」をクリックします。
ここでは例としてソアスク側は取引先名が「株式会社オプロアーツ」に、freee会計側は「株式会社オプロ」として登録されています。
- 連携後、連携成功のメッセージとともに「会計システム取引先名」とfreee会計側の取引先名が変更されます。
取引先連携の解除の手順
ソアスクから連携した取引先レコードについて、連携を解除したい場合に利用します。
下記に手順を記載します。
- 連携を解除したいレコードを選択し、「連携解除(freeeレコード削除)」をクリックします。
- 連携解除したレコードが「連携済の取引先」一覽から「未連携の取引先」一覽に移動します。
freee会計側のレコードは物理削除されます。
※ 連携削除後、「会計システム取引先ID」「会計システム取引先名」の値は削除されます。
科目マスタ
科目マスタは請求データの連携時に必須となります。
※マスタ連携されていない科目マスタが紐づく請求データを連携するとエラーが発生します。
勘定科目の連携手順
freeeの勘定科目の情報をソアスクの「科目マスタ」へインポートする機能です。
連携を実行すると科目マスタのレコードが新規で作成されます
※freee会計の情報が未連携の際、ソアスク上にすでに同名の科目マスタレコードが存在する場合にも、新規で同名のレコードが作成されます。
連携される項目は下記となります。
ソアスク側 項目名 | freee会計側 項目名 |
科目マスタ.会計システム勘定科目ID (appsfs__fs_AccountingAccountTitleId__c) |
勘定科目id |
科目マスタ.会計システム勘定科目名 (appsfs__fs_AccountingAccountTitleName__c) |
勘定科目名 |
科目マスタ.会計システム税区分コード (appsfs__fs_AccountingTaxClassCode__c) |
勘定科目のデフォルト税区分コード |
科目マスタ.税区分表示カテゴリ (soascex1__fs_AccountingTaxClassDisplayCategory__c) |
勘定科目の税区分表示カテゴリ |
科目マスタ.科目分類 (参照関係) (appsfs__fs_AccountClassification__c) |
|
科目マスタ.科目名 (Name) |
勘定科目名 |
科目分類マスタ.科目分類名 (Name) |
勘定科目カテゴリー |
※ 「科目分類マスタ.科目分類名」はソアスク上に同名のレコードが存在しない場合、freee会計側の連携科目名にて新規にレコードが作成されます。
下記に連携手順をご案内します。
- freeeマスタ連携画面の「勘定科目」タブを選択します。
- 画面に「科目マスタ」の一覧と「freee勘定科目一覽」が表示されます。
「科目マスタ」にはfreee会計から連携された科目マスタレコードが表示されます。
「freee勘定科目一覽」にはfreee会計側に登録されているの勘定科目の一覽が表示されます。
- インポートしたいfreee勘定科目一覽のレコードを選択し、「科目マスタ取込」をクリックします。
- 連携成功のメッセージが表示された後、「科目マスタ」の一覽にインポートされたデータが移動します。
品目・サービスマスタ
品目の連携手順
品目の連携では下記の項目をfreee会計側へ連携します。
ソアスク側 項目名 | freee会計側 項目名 |
品目・サービスマスタ.品目・サービス名 | 名前(30文字以内) |
連携が成功すると、freee会計側の品目に、ソアスクと同名の品目が作成されます。
※ 連携は「品目・サービスマスタ.品目・サービス名」を起点に行われるため、
freee会計側に同名の品目・サービス名が存在する場合には連携が失敗し、エラーとなります。
freee会計側の文字数の上限が30文字のため、ソアスクの品目・サービス名が31文字以上の場合は連携エラーとなります。
上記以外の情報は連携されないため、詳細な設定についてはfreee会計上にて設定ください。
下記に連携の手順を記載します。
- 「freeeマスタ連携」画面の「品目」タブを選択します。
- 画面上にfreee会計へ「未連携の品目・サービスマスタ」の一覽と「連携済の品目・サービスマスタ」の一覽が表示されます。
連携したいレコードを選択し、画面右上の「連携」ボタンを押下します。
※ 「連携済の品目・サービスマスタ」一覽には、ソアスクから連携した品目・サービス名のみ表示されます。
連携前にfreee会計側にすでに存在している品目・サービス名は表示されません。
- データ連携の成功のメッセージとともに、連携を実行したレコードが「連携済の品目・サービスマスタ」の一覽へ移動します。
※ 連携が完了したタイミングでソアスク側のレコードへ下記の項目が連携されます。
ソアスク側 項目名 freee会計側 項目名 品目・サービスマスタ.会計システム品目ID
(appsfs__fs_AccountingProductId__c)品目id 品目・サービスマスタ.会計システム品目名
(appsfs__fs_AccountingProductName__c)品目名
- freee会計上に、連携したレコード情報を元に品目が作成されます。
品目の再連携の手順
ソアスクの品目・サービスマスタのレコードで、登録情報が変更となったものを再連携することができます。
下記に手順を記載します。
- 連携済みの品目・サービスマスタの名称を変更したいレコードを選択し「再連携」をクリックします。
ここでは例としてソアスク側は品目・サービス名が「サブスクリプション商材(Ver.2.0)」に、freee会計側は「サブスクリプション商材」として登録されています。
- 連携後、連携成功のメッセージとともに「会計システム品目名」とfreee会計側の品目名が変更されます。
品目の連携解除の手順
ソアスクから連携した品目・サービスマスタのレコードについて、連携を解除したい場合に利用します。
下記に手順を記載します。
- 連携を解除したいレコードを選択し、「連携解除(freeeレコード削除)」をクリックします。
- 連携解除したレコードが「連携済の品目・サービスマスタ」一覽から「未連携の品目・サービスマスタ」一覽に移動します。
freee会計側のレコードは物理削除されます。
※ 連携削除後、「会計システム品目ID」「会計システム品目名」の値は削除されます。
部門マスタ
部門の連携手順
部門連携では下記の項目をfreee会計側へ連携します。
ソアスク側 項目名 | freee会計側 項目名 |
部門マスタ.部門 |
部門名 |
連携が成功すると、freee会計側の部門に、ソアスクと同名の部門が作成されます。
※ 連携は「部門マスタ.部門」を起点に行われるため、
freee会計側に同名の取引先が存在する場合には連携が失敗し、エラーとなります。
上記以外の情報は連携されないため、詳細な設定についてはfreee会計上にて設定ください。
下記に連携の手順を記載します。
- 「freeeマスタ連携」画面の「部門」タブを選択します。
- 画面上にfreee会計へ「未連携の部門マスタ」の一覽と「連携済の部門マスタ」の一覽が表示されます。
連携したいレコードを選択し、画面右上の「連携」ボタンを押下します。
※ 「連携済の部門マスタ」一覽には、ソアスクから連携した取引先のみ表示されます。
連携前にfreee会計側にすでに存在している取引先は表示されません。
- データ連携の成功のメッセージとともに、連携を実行したレコードが「連携済の部門マスタ」の一覽へ移動します。
※ 連携が完了したタイミングでソアスク側のレコードへ下記の項目が連携されます。
ソアスク側 項目名 freee会計側 項目名 部門マスタ.会計システム部門ID
(appsfs__fs_AccountingSectorId__c)部門id 部門マスタ.会計システム部門ID
(appsfs__fs_AccountingSectorName__c)部門名
- freee会計上に連携したレコード情報を元に、部門が作成されます。
部門の再連携の手順
ソアスクの部門レコードで、部門名変更などにより、登録情報が変更となったものを再連携することができます。
下記に手順を記載します。
- 連携済みの部門の登録情報を修正したいレコードを選択し「再連携」をクリックします。
ここでは例としてソアスク側は部門名が「帳票DX販売部門」に、freee会計側は「oproarts販売部門」として登録されています。
- 連携後、連携成功のメッセージとともに「連携済の部門マスタ」とfreee会計側の部門名が変更されます。
部門の連携解除の手順
ソアスクから連携した部門のレコードについて、連携を解除したい場合に利用します。
下記に手順を記載します。
- 連携を解除したいレコードを選択し、「連携解除(freeeレコード削除)」をクリックします。
- 連携解除したレコードが「連携済の部門マスタ」一覽から「未連携の部門マスタ」一覽に移動します。
freee会計側のレコードは物理削除されます。
※ 連携削除後、「会計システム部門ID」「会計システム部門名」の値は削除されます。
注意事項
-
会計システム連携履歴オブジェクトのレコード詳細画面に表示されている[会計システム連携再実行]ボタンをクリックすると「カスタム設定「会計システムへ連携する」がOFFになっています。」というエラーが発生します。
こちらは本freee連携では利用しない機能となりますため、ページレイアウトから外していただきますようお願いいたします。
なお、今後のバージョンアップで[会計システム連携再実行]ボタンはデフォルトで非表示となる予定です。
- freeeマスタ連携画面で検索を実行した場合、検索前に選択していたレコードのチェックはすべて外れます。
上記はSalesforceのリストビューと同じ動作としています。
マスタ連携機能については以上となります。
実際に請求データをfreee会計に連携する際の手順等については以下記事をご参照ください。
拡張パッケージfreee連携「取引連携/振替予約登録」について