本記事では、一括仕分け配信をするための機能である『D3Worker』のことをご紹介したいと思います。
トピックス
・D3Workerってなに?
・たとえばどんなことができるの?
・おわりに
・D3Workerってなに?
まずは基本のD3Workerの機能をご紹介します。
D3Workerは「マルチクラウド」を実現する機能です。
つまり、あらゆるクラウドサービスを繋げることのできる基盤なのです。しかも、それらがすべて設定ベースでできます。ということは、プログラミングの知識がなくても、開発工数・コストをかけなくても、複雑な処理の流れを構築できてしまいます。
では、D3Workerの大きな役割であるデータの「仕分け」と「文書化と配信」について掘り下げていきますね。
1.データの仕分け
生成したい帳票に必要なデータや、配信するときに必要な宛先情報などのデータをD3Workerに渡します。
この時、D3Workerが受け取ったデータの中に、仕分けをするためのキーがあれば、それを元に仕分け処理を行うことができます。
というのは、例えばお客様によって請求書の送り方に指定があったり、テンプレートを変えたい、ということがあっても、そのキーさえ登録されていればリクエストを分ける手間がかからなくなるのです。
これによって、ユーザがデータを仕分けてリクエストを分割する必要がなくなります。
でも、面倒な仕分けリクエストを行わなくてもよくなったということは、大量の一括リクエストが想定されますよね。
もちろん、大量一括アップロード・配信に対応しています!
↓Salesforceからのリクエスト例
2.文書化と配信をする
D3Workerは、データを文書化し、その文書を様々なクラウドサービスに配信することができます。
配信するドキュメントは、リクエストされたデータを元にOPROARTSの文書化機能である『Documentizer』で生成します。あるいは、既にお手持ちのPDFをアップロードして配信することもできます。
そのドキュメントをインターネットFAXやメールで配信するだけではなく、ストレージサービスに保管したり、電子配信サービスや電子契約サービスに送ることもできます。API連携ができるクラウドサービスであれば、そのアダプタを開発することでD3Workerで使えるようになります。
「で、肝心の連携できるクラウドサービスは?」と言いますと、オプロのパートナー様のクラウドサービスと連携ができます。
未連携のサービスを使用したい場合は、アダプタを開発することで連携可能ですので、ご相談ください。(APIが用意されているクラウドサービスである必要があります)
連携先募集中です!
・たとえばどんなことができるの?
ここではD3Workerを使って実現した具体例を2つご紹介します。
1. 一括処理例
月末に請求書データを一括アップロードし、顧客に合った配信方法で一括配信することができます。
例えば、「配信方法」というような項目に、「メール」「FAX」「WEB配信」などの指定をしておくことで、D3Workerで自動的に処理を切り替えます。
2.電子契約との連携
配信するだけではなく、他のクラウドサービスからステータスや文書が戻ってくるような業務での活用例です。例えば、電子契約をするクラウドサービスと連携しています。
処理の流れは以下の通りです。
- Salesforceにデータを登録し、Documentizerで契約書を生成します。
- その契約書をD3Workerでクラウドの電子署名サービスに配送します。
- 電子署名サービスは取引先にメール通知を行い、承認を得ます。ここは電子署名サービス自体の機能です。
- 承認または却下などのステータスが取得できたら、Salesforceにその結果を書き戻します。
電子署名サービスを使うことで、メールでやり取りをするリスクや窓口担当者を通す手間を省くことができますし、D3Workerを使うことで、各クラウドサービス間の連携をする開発コストを抑えることができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
少しでもD3Workerの理解を深めていただけましたでしょうか?
いろんなアイデアを実現できる夢のあるサービスですので、是非ともお試しください!