本記事では、D3Workerの設定手順をざっくりご紹介します。
大まかな設定の流れや、各画面がなんなのかを知りたい方はご参考ください。
そもそも「D3Workerとは何か?」という部分が気になる方は、以下の記事で説明しておりますので併せてご覧ください。
【TECH COLUMN】D3Workerの基本的な説明(Salesforce)
【TECH COLUMN】D3Workerの基本的な説明(kintone)
【TECH COLUMN】D3Workerの基本的な説明(CSV)
D3Workerの設定画面にログインをすると、「ワーク」「エンベロープ」「サービス」の3つの設定タブがあります。
実際に使うときのD3Worker内での処理の順番は、「ワーク」→「エンベロープ」→「サービス」となっています。が、設定をする時にはその逆で、「サービス」→「エンベロープ」→「ワーク」の順に行っていきます。
それでは、次から各タブの中身についての説明です。
・サービス
サービスでは、使いたい機能を作成します。
例えば、「OPROARTSで文書化したPDFをFAXとメールで送信したい」という場合は、「OPROARTS文書化」「FAX配信」「メール送信」の3つのサービスを作成します。
新規作成をすると、左側に利用できるサービスがずらっと並んでいるので、その中から使う機能を選択します。選択したサービスの認証情報などの設定をします。※ご契約によって表示されるサービスが異なりますのでご注意ください。
・エンベロープ
「エンベロープ」では、作ったサービスを一つの処理としてまとめます。
エンベロープには、「文書化サービス」「保管サービス」「配送サービス」タブがあり、それぞれに必要なサービスを指定します。
例えば、「PDFをFAX送信する」という処理は、「文書化サービス」には「OPROARTS」、「配送サービス」に「FAX」を選択したエンベロープを一つ作る、というような感じです。
例ではフラグによってFAXとメールを切り替えたいので、「OPROARTS」と「FAX」、「OPROARTS」と「メール」の2種類のエンベロープを作成しました。
なお、「属性」タブではD3Workerの履歴画面に表示したい値やパラメータを設定します。
パラメータを設定した場合、D3Worker実行時にパラメータに代入された値を表示します。
・ワーク
ワークは、D3Workerが受け取るCSVの定義と帳票とのマッピング、使用するエンベロープを指定します。
まず、「データソース」タブでリクエストするCSVのフィールドを指定します。
「エンベロープ」タブで、先ほど作ったエンベロープを指定します。
エンベロープは複数指定することができ、どのフィールドがどのような値の時に適用するかを設定できます。
例では、「アクティブ化するフィールド」を「フラグ」フィールドにし、フラグの値が「FAX」の時にFAX配信のエンベロープ、そうでない時にメール配信のエンベロープを設定しています。
「文書とデータのマッピング」では、Documentizerで作っておいた帳票テンプレートとのマッピングを行います。
テンプレートで指定したCSVフィールドの順番にそうように、どのような順番でデータを渡すのかを指定します。
さらっとですが、こんな感じで設定は以上です。
あとは、「データソース」通りのCSVデータと「ワーク」の名前をアップロードフォームで指定すれば、以下の順番でD3Workerが動きます。
- D3Workerのアップロードフォーム(またはAPI)に「フラグ」項目を含めたデータを送信する
- フラグによって処理を切り分ける
- FAXまたはメールを送信する
Salesforce連携であれば、データソースはViewFramerで作成するのですが、それはまたの機会にご紹介できればと思います。
いかがでしたでしょうか?
少しでもD3Worker設定のイメージが湧いたという方がいれば幸いです。