D3WorkerのSalesforce Filesサービスには名前の最後に「 - セッション」が付いているものとそうでないものがあります。
これらの違いは、Salesforceからのファイル取得・Salesforceへのファイル送信・レコードの登録/更新の際の認証の仕方にあります。
「 - セッション」が付いていないもの(従来のタイプ)では、事前にD3Workerのサービス設定画面でSalesforceへの認証を行い、以後は取得したAPIトークンをD3Workerがリフレッシュし続けます。
Salesforce組織からデータを取得したり、Salesforce組織にデータを登録する際にはD3Workerが保持しているこのAPIトークンを使用します。
※この方法では、1つのSalesforceユーザを使用して複数のサービスからSalesforceに接続しているとき、D3Workerや他のアプリケーションからのログイン数が5つ以上になると、Salesforceのポリシーによって古いものから接続が解除される場合があるため、非推奨です。
「 - セッション」が付いているものでは、ワーク実行時にD3Workerが受け取ったSalesforceのセッション情報をSalesforceへの認証に使用します。
そのため、事前にD3WorkerでSalesforceの認証設定を行う必要はありません。
基本的にオプロは「 - セッション」が付いている方のSalesforce Filesサービスの使用を推奨していますが
- ワークを実行する起点がSalesforce組織でない場合(電子契約サービスの署名後にワークを実行するように設定している場合や、ワーク実行の際に既存のCSVデータを使用する場合など)
- 起点となるSalesforce組織とデータの取得元orデータの送信先となるSalesforce組織が異なる場合
では「 - セッション」が付いているものは使用できません。
上記のパターンに当てはまる場合は、「 - セッション」が付いていない方のSalesforce Filesサービスをご使用ください。
補足
「 - セッション」が付いている方のSalesforce Filesサービスでは、Salesforceの「セッションID」「組織ID」「ユーザID」の3つの情報が必要になります。
これら3つの情報は、以下のカスタム数式項目を対象のSalesforceオブジェクトに作成することで、Salesforceのレコードからその項目を通じて取得可能になります。
表示ラベル(例) |
API参照名(例) |
データ型 |
数式 |
セッションID |
SessionId__c |
数式(テキスト) |
$Api.Session_ID |
組織ID |
OrgId__c |
数式(テキスト) |
$Organization.Id |
ユーザID |
UserId__c |
数式(テキスト) |
$User.Id |
※組織IDとユーザIDが固定の場合は「セッションID」項目のみの作成でOKです。サービス設定画面で組織ID・ユーザIDの固定値を指定してください。
※上記3項目はすべて数式項目のため、ユーザがアクセス・参照する度評価され値が変動します。