(8/2 10時追記)
本事象についてSalesforce.com社より、AP5インスタンスを除いたAPインスタンスに暫定パッチを適用したとの連絡を受けております。パッチが適用済みの組織では、事象が回避されていることを弊社でも確認済みです。
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2021年7月28日現在、Chromeで「否認」「取止め」ボタンをクリックしても動作しない事象を確認しています。
これは、Chrome バージョン92以降で、セキュリティの観点から、サブフレーム中のページからのalert/confirm/prompt が制限されたことによる影響であることを確認しています。
例えば、以下のようにポップアップを表示する仕組みが入っているボタンをクリックしても、Chrome バージョン92以降では、ボタンが反応しません。
(画像はFirefoxでの表示例です)
Chromeのこの更新については、以下をご参照ください。
https://www.chromestatus.com/feature/5148698084376576
※Chromium版Edgeでも同様の制限があることを確認しています。
なお、Salesforce.com社からも、この更新により、Chrome バージョン92以降、以前は期待どおりに機能していたボタン、visualforceページ/コンポーネント、またはその他のコンテンツが期待どおりに機能しない可能性があることが以下のページから告知されています。
https://help.salesforce.com/articleView?id=000362677&type=1&mode=1
以下の回避方法も記載されていますが、弊社では回避できない端末があることも確認しています。回避できない場合、IE/Firefox等のブラウザを使用して回避してください。
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Windows:
1.実行中のChromeのすべてのプロセスを終了します。
2.Chromeのショートカットを右クリックします。
3. [プロパティ]を選択します。
4. リンク先:行の最後に、「-disable-features= "SuppressDifferentOriginSubframeJSDialogs"」コマンドラインフラグを追加します。
例えば以下のようになります。
chrome.exe--disable-features = "SuppressDifferentOriginSubframeJSDialogs"
5. [適用]> [OK]をクリックします。
6.ショートカットを使用してChromeを起動します。
Mac:
1.実行中のChromeのすべてのプロセスを終了します。
2.ターミナルアプリケーションを実行します。
3.ターミナルで、次のコマンドを実行します。
/Applications / Google \ Chrome.app/Contents/MacOS/Google \ Chrome --disable-features = "SuppressDifferentOriginSubframeJSDialogs"
4.Enterキーを押します。
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