本記事では、ViewFramerを利用して、Salesforce上の複数のオブジェクトからデータを抽出し、帳票を出力する方法についてご紹介します。
ViewFramerってそもそも何?という方は、こちらの概要説明をご覧ください。
今回、ViewFramerを使って以下のような動作を実現します。
-
Salesforceのリストビュー画面でボタンをクリック
-
ViewFramerが呼び出され、複数オブジェクトのデータを使った帳票(PDF)を作成
-
ダウンロードして、PDFを表示
ここでポイントなのは、複数のオブジェクトのデータを自由に引っ張ってこれるということと、リストビュー上の複数レコードを、そのまま明細行として帳票出力している(=親がないレコードの一覧をそのままリストとして作成できる)という点です!
詳細な設定手順については、こちらのViewFramer「操作手順書<一覧型>」をご覧ください。
本記事では、設定にあたってのポイントをかいつまんでご説明したいと思います。
まず、ViewFramerから出力するにあたっては、以下のようなステップで準備する必要があります。
【準備の流れ】
-
OPROARTS Liveにてテンプレート作成
↓
-
ViewFramerにてビューを定義
↓
-
ViewFramerにてマッピングを定義
↓
-
Salesforceのボタン作成および配置後、出力
以下、それぞれについて解説します。
<OPROARTS Liveにてテンプレート作成>
まず、帳票のレイアウトのひな形(テンプレート)を用意する必要があります。
テンプレートは、デザインツール「OPROARTS Live」で作成します。
作成方法は、出力形式によっていくつかありますが、PDF用のテンプレートは、デザイナー画面上で作成するか、既存のExcelシートを読み込む方法があります。
ここでは、デザイナー上で作成する方法をとりますが、1から作成するのではなく、サンプルを使っています。
また、帳票デザインの後に、帳票上の項目とフィールドを紐づける、「マッピング」作業を行います。
<ViewFramerにてビューを定義>
次に、いよいよViewFramer上でビューを作成します。一つのビューの中で、複数のオブジェクトをリレーションすることができます。
-
ViewFramerへログインします。
-
「ビュー」タブより「新規」を選択します。
-
ビュー定義内、「基本設定」にて「ビュー名」(任意)を指定します。
-
ビュー定義内、「リレーション設定」で、複数オブジェクトのリレーションを設定します。
①主オブジェクト:起点となるオブジェクトを選択し、ショートネームを入力します。
ここでは[商談]を指定しています。
②関連オブジェクト:主オブジェクト以外で使用したいオブジェクトです。参照関係の項目を出力したい場合はそのオブジェクトも指定します。
ここでは、 [取引先名]、[商談所有者]を出すために、「取引先」と「ユーザ」を指定します。
③各「項目名」、「演算子」、「オブジェクト」、「項目名」については参照項目とオブジェクト
を結びつける条件を指定します。
※リレーションを追加する際には「+」ボタンを選択し追加します。
-
全ての設定終了後、「次へ」を選択します。
-
ビュー定義内、「出力項目設定」の以下項目を指定します。
①取得元オブジェクトを指定。
②「項目ビルダー」でSalesforceの項目を指定(「全項目を追加」も可能)
※OPROARTS Liveにて作成したテンプレート上で定義されているフィールド名と同じにしておけ
ば、後で自動マッピングが可能となります。
-
ビュー定義内、「出力条件設定」ではレコードの抽出条件を指定可能です。今回は指定しません。
-
ここまでの設定を全て完了後、「保存」をします。
<ViewFramerにてマッピングを定義>
「マッピング」は、ViewFramer呼び出し時に実行される単位です。Salesforceのボタンからは、ViewFramerのマッピング名を指定するかたちになります。
複数のビューをヘッダーや明細として割り当てたり、OPROARTS Liveで作成したテンプレート上の項目とのマッピングを行ったりします。詳しくは、手順書の方でご確認ください。
<Salesforceのボタン作成および配置後、出力>
テンプレートとViewFramerの定義を用意できたら、あとはSalesforce上にボタンを配置すれば完了です。
Salesforceのボタン作成・配置についてはこちらをご覧ください。
実際にSalesforceから呼び出してみると・・・
この様に、複数のオブジェクトから取得したデータを、リストとしてまとめて出力することができました!
本日は以上になります。ViewFramerはこれ以外にも様々な形式で帳票を作成できますし、帳票だけでなく、BIやD3Workerにも連携できますので、また別の機会にご紹介したいと思います!ありがとうございました。
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。